Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

134日目(2月11日 火) Solingen HARIBO工場 と 刃物ミュージアム

Solingen HARIBO工場 と 刃物ミュージアム

今週末で半年留学の方々とはお別れです。先週のタンデムの折に、そんな話をしていたら、お土産探しついでにHARIBOの工場へ行くという企画が立ち上がりました。HARIBO工場は以前訪れたボンにも存在しますが、近場ではSolingenという街にも存在しています。
また、タンデムでお世話になっているCさんはSolingenの出身であるため、せっかくならば案内していただこうということで皆でミニツアーをすることになりました。やったね!


午前は授業を受け、午後からSolongenへ向かいました。HARIBO工場は電車の駅からバスで10分ほどのところにありました。

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▲HARIBO工場

ボンのHARIBO工場を見学した際には時間がなかったこともあってバタバタしてしまったのですが、今回は焦る必要もありません。のんびりあれこれ見ていたのですが、面白かったのは虫やカエルをかたどったグミを売っていたことです。HARIBOといえばクマの形のグミで有名ですが、そのクマはデフォルメされたかわいいものなので商品化されるのも分かります。
ところが、ミミズやムカデをデザインしたグミは、かわいいキャラクターではなく妙にリアルなサイズかつ形状をしており、一向に食欲をそそる気配がないのです。企画会議にお茶目なオピニオンリーダーでもいたのでしょうか。ただただ不気味です。
というわけで、ミミズグミとカエルグミを購入しました。

それから、HARIBOがスポンサーになっているレースチームのグッズのようなものも売っていました。ミニカーやカバン、靴下やTシャツなど、お土産産業の王道と言った感じです。私は、観光地で売られているちょっとデザインが残念な感じのTシャツやら何やらを買い集めるのがひそかな趣味なのですが、今回はHARIBOとデカデカとプリントされた厚手の上着が目に留まりました。20ユーロ以内だったら買おうかなぁと思って値札を見たらまさかの99ユーロ。HARIBOをナメていました。あと一週間で日本に帰らなければならない、という状況だったら、ええい買ってしまえ!という乱暴な判断を下したかもしれませんが、まだ半年滞在予定の私は2ユーロの靴下を手に取ったのでした。

HARIBO工場の後は、刃物ミュージアムを見に行きました。何でもSolingenは刃物の加工で有名らしく、「ナイフやフォークといった食器にも時々Solingenって刻印されていることがあるよ」(Cさん談)ということだそうです。
といっても、刃物に関する知識は皆無ですし、何か面白いものがあるのだろうか...と思っていたのですが、面白いものだらけでした。
中世の武器や何かに始まり、ハサミやカミソリ、食器に至るまで何でも展示されています。中には日本の刀や、中東、アフリカの変わった刃物までありました。

中でも目を引いたのは、第三帝国時代のSSのナイフです。

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ゲーリングの腰にもぶら下がっていますね


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▲こんなところにも鍵十字

刀身には「すべてはドイツのために」とか「忠誠こそわが名誉」といったような言葉が刻まれています。まさかこんなところにもナチナチしたものが展示されているとは思いませんでした。
おもちゃ博物館にもヒトラーのフィギュアがありましたが、刃物博物館で鍵十字を見ることになろうとは。やはりこれなくしてドイツは語れないということでしょうか。興味がある私にとっては、あちこちで関連したものを目にすることができるのはありがたい?ことです。


帰りは、初めてSchwebebahn(Wuppertal名物のモノレール)を利用しました。

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▲Schwebebahn

何ともいえない浮遊感に若干の酔いが残る、楽しい乗り物です。下方の視界の開けっぷりが何とも気持ちいいですね。ところで、Wupperとはこのあたりの川の名前らしいのですが、その川の上を走るSchwebebahnとは何ともWuppertal的ではありませんか。今さらながらWuppertalの面白さを発見しました。