Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

84日目(12月23日 月) 荷物届く

荷物届く

さて、今日はMainzへの出発日...ではあるのですが、その前にやらなければならないことがありました。以前から何度かお伝えしてきた日本からの荷物がついに届いたようなのです。Wuppertalの税関に。

テストもあったためしばらく放置していたのですが、実は先週ようやく手紙が届いていたのです。以前の電話によると、部屋にまで届けてもらえることになっていた(ように解釈していた)ような気がするのですが、結局税関まで取りにいかなければならないようなのです。
何か読み違えているのかな、と思い、JさんとCさんにも先日のDüsseldorfへ行った際に確認してもらったのですが、やはり取りに行かなければならないようでした。
Jさんが、「税関はちょっと遠くにあるから車を出してあげるよ」とありがたいオファーをしてくださったので、お言葉に甘えて今日の午前中に連れて行ってもらうことにしていたのです。

税関(Zollamt)はWuppertalの中でもVohwinkelという地区に位置しています。

[住所] Bahnstraße 23, 42327 Wuppertal, ドイツ ‎
[電話] +49 202 27839
[Web] http://www.zoll.de/DE/Home/home_node.html

車で送っていただいておいて偉そうに言えた身分ではありませんが、クリスマス前ということもあってか道が混んでおり難儀しました。
Vohwinkel地区へは初めて行ったのですが、Schwebebahn(モノレール)が商店街の上を通っており、かわいい感じの街並みでした。

税関は、Vohwinkelの駅近くのこぢんまりした建物でした。何かこう壮大なものを想像していたため拍子抜けでした。
事務所に入って手紙を渡すと、荷物を窓口まで持ってきてくれました。「これであけてくれる?」と言ってカッターを渡され、封を開けると中身をざっと確認したうえで「持ち帰っていいよ」とあっさり手続きが終了しました。え?これだけ?という感じです。

Jさんが「荷物が届かなかった原因は何だったのでしょうか?」と尋ねてくれたのですが、結論から言うと単に"不運"だっただけなようです。
税関職員さん曰く「100個のうち98~99個の荷物は何事もなく届くけれども、時折理由もなく1つ2つはじかれてしまうことがある」のだそうです。嘆かわしい話ですが、これはどうも手のうちようがないですね。
一応以前収集した情報に則って

・すべての品物名にUsedと付記する
・値段の合計を5000円以下になるように記述する

という2つのルールは守ったのですが、もはやそれらの小細工を超越した神の見えざる手によって荷物の到着が阻害されたわけです。きっとあれですね。外国語で電話対応をして、荷物を取りに行くという試練を神は与えてくださったのでしょうね。アーメン。
Jさんを巻き込んでしまったのは申し訳ない限りですが。

そんなわけで荷物を入手してから帰宅、荷物を開けてみたところ冬物の洋服以外にもカップ麺やらお菓子やら色々と支援物資が詰まっていました。Jさんにお礼としてお菓子少々と、以前秋葉原へ行った際に購入したアニメアニメした感じのお土産をお渡ししましたが、Jさんからしたら割に合わない仕事だったでしょう。もっとしっかりしたお礼を用意したいところです。


荷物を片づけた後は、昨日分の記事で記述したようにMainzへ向けて出発しました。到着は17時前ということで夕方になってしまいましたが、何とかMさんと合流し、その後少しだけクリスマスマーケットを見て回ることができました。

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▲Mainzのクリスマスマーケット

Glühwein(ホットワイン)をクリスマスマーケットで飲むとかわいいカップを渡されるのですが、これはお土産として持ち帰ることができるそうです。ただ、返還するといくらかペイバックされるというシステムになっています。ここにきて初めて知りました。
ちなみに、町々によってカップのデザインが異なっているようです。あちこちのクリスマスマーケットを訪れて集めて回ったら面白そう!と思いましたが、その事実を知ったのが23日ではもはや手遅れ。またクリスマスの時期にドイツを訪れたいところです。

クリスマスマーケットを見た後は、Mさんファミリーとともにレストランへ行くことに。以前シュニッツェルを作ってくれたMさんの娘さんともここで再会しました。
Mさん曰く"典型的なドイツレストラン"ということだったため楽しみにしていました。ビールをそのレストランが独自に作っているらしく、ビアホールのような雰囲気でした。

以前シュニッツェルを作ってもらった際に、「本場のお店のシュニッツェルはもっとこう叩いて平たくされていて特徴的だから、そっちも食べてみた方がいいよ!」と言われていたので、この機に試してみることにしました。

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▲Jägerschnitzel

写真をご覧いただければ分かるかと思いますが、本当に平たくて日本のとんかつとはまた違った趣があります。日本でドイツ語の授業を受講していた際には先生から「シュニッツェルは平べったくて大きな肉の塊だよ」との情報をいただいていたのですが、全くその通りで巨大な塊です。味はおいしいのですが、大きすぎて若干食べきるのがつらかったです。

MさんはSchweinshaxenという豚肉の塊のような料理を頼んでいたのですが、これもまた巨大な塊で、食べきれずに持ち帰りをしていました。Mさんによると、ドイツのレストランでは余った料理を持ち帰ることができるらしく、食べきれなかったら店員さんにその旨を伝えれば容器を用意してくれるそうです。
これはアメリカでは一般的なことらしく、ドイツ人はアメリカ人が「持ち帰りできる?」とやたらに訪ねてくることから学んでこのシステムを導入したのだとか。真偽のほどは定かではありませんが。

値段もややお高いため、持ち帰って2~3食分に分けて食べた方がもとを取れるような気もしますし、良いシステムかもしれません。できることなら食べきってしまいたいところですが、無理なときは試してみようと思います。
そういえば飲み物は黒ビールを頼んでみたのですが、これもなかなかにおいしかったです。初めて黒ビールを飲んだ時は吐いた記憶があるのですが、飲み慣れてくると楽しめるものです。

レストランでの食事の後はMさんの娘さんのところで一泊させていただきました。そこで「Mensch ärgere Dich nicht」というボードゲームを教えてもらいました。トリッキーなスゴロクといった感じのゲームなのですが、ドイツでは割と一般的なものらしいです。典型的なドイツ料理には以前から興味を持っていましたが、典型的なドイツボードゲームについては考えたこともありませんでした。そういうところにも違いがあって面白いですね。そういえばカタンもドイツ発祥だったかな。
そんな感じでMさんファミリーとの初日を過ごしました。