Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

144日目(2月21日 金) 両替の苦悩 皆でタンデム バトルロワイヤルは"たけし城"

両替の苦悩 皆でタンデム バトルロワイヤルは"たけし城"

いとこ氏が朝しっかり起きることができるタイプの人だったこともあって、この日の朝は久々に授業に余裕で間に合う時間に目を覚ますことができました。

私はお昼まで授業だったため、先輩はその間ケルン観光へ、いとこは本人の希望で付近のスーパーマーケット巡りをしていることになりました。その後、再集合して学食でご飯を食べ、タンデムに参加させてもらう予定でした。

久々に早く起きられたからか、授業がやけにスムーズに頭に入ってきました。もしかすると、授業開始前に人と話す機会があったことも一つの原因かもしれません。一人であくびをしながらコーヒーを飲んでいてもなかなか目が覚めませんが、人と話すと頭が起きてくれるような気がします。

そんなコンディションで楽しく授業を終えた後は、予定通り再集合し、学食にご飯を食べに行きました。外国の大学で学食を食べることなんて滅多にありませんし、それはそれで面白いかなと思って誘ってみたのですが、喜んでいただけたようです。そういえば、二人とも学生料金で食事できたようです。見た目が若いうちに行っておくべきですね。

食後からタンデムまではやや時間が空いていたため、その間にいとこ氏の要望で銀行へ行くことにしました。日本から持ってきたお金を両替したいのだそうです。空港より銀行の方がレートがイイとの噂から、あえて日本円のままお金を持ってきていたようなのですが、そうなのでしょうか?
私はこちらに来てから両替をしたことがなかったため、よく分からないのですが、とりあえず銀行へ行けば何とかなる...かな。

まずは最寄の小さな銀行へ行ってみました。Sparkasseという、この辺り一帯で最大勢力を誇る銀行だったのですが、係の方曰く「うちでは両替はできない。もしかしたら、Sparkasseの本店?である〇○へ行けばできるかもしれない。」とのことでした。徒歩で行ける範囲のところだったため、地図をもらってそちらへ向かったのですが、そこでもうまく行きませんでした。

なんでも「ドイツの銀行口座を持っていること」が重要なのだそうで、口座を介さずに窓口で両替をするサービスは存在しないのだそうです。ただ、それだけでなく「あっちのDeutschebankならやってくれるかもね。」との助言もいただくことができました。

それならば行ってみるしかありません。ただ、Deutschebankには今まで行ったことがなく、道案内もしっかり聞き取れなかったため、手当たり次第目に入った銀行に行ってみることにしました。

最初に入った銀行では「口座がないとどうにもならない。でも、そこにある別の銀行(Deutschebankではない)ならやってくれるかも。」という結果でした。そこで指示された銀行へ向かうと、同様のお返事。「ここが最後の希望なんです!」とか大げさなことも言ってみましたが、無理でした。まぁ熱意でどうにかなる問題でないことは明らかなのですが...

噂のDeutschebankはまだ見つからず、次に入ったのはVolksbank。なんかもう無理なんじゃないかな...と弱腰になっていたのですが、やはり無理でした。ただ、非常に親切に「Deutschebankなら可能性があると思う。ここを真っ直ぐだから行ってごらん。」と諭してくださいました。

どうやら知らないうちにDeutschebankの近くまで来ていたようです。道中通行人に道を確認したりしながら歩いていると、ついに見つけました。ここまで4~5か所回ってすべて駄目でしたので、もう銀行の種類云々ではなく、口座を作らないとダメなんじゃないかなぁと思い始めていたのですが、Deutschebankで「あの、口座はないんですが両替していただけます?」と尋ねたところ、あっさりOKしていただけました。

なんでDeutschebankだけ...?ですが、おかげで無事いとこ氏の観光資金が確保できました。結局銀行を巡っているうちに、大学の寮から街の中心部まで歩いてきてしまっており、かなり時間がかかってしまいました。タンデムにも遅れてしまったのですが、それでもなんとかみんなで参加することができました。先輩は私たちより先にタンデム会場に到着していました。

先週帰ってしまった半年留学メンバーが残していったお餅を食べるというのが今週のアクティビティでしたが、しゃぶしゃぶ用のうすいお餅を必死にお湯につけて皆でつまむ様は何とも滑稽でした。

タンデム後は特に予定がなかったのですが、Jさんが映画会を企画してくださいました。しかし、Jさんは一輪車ホッケーの練習があるとかで、9時ごろまで時間ができました。その間Wuppertalをウロウロしているのも勿体ないということで、いとことDüsseldorfへ向かうことにしました。

先輩は、ずっと今後のプランを考えていたようでしたが、プラハを目的地にして夕方にはWuppertalを出ることにしたそうで、駅まで一緒に行ってそこでお別れをすることになりました。

駅で皆でCurrywurstなどの"典型的ドイツ料理"を食べることにしたのですが、のんびりしていたら電車の時間が迫ってしまい、先輩とはその場で慌ただしくお別れしました。

Düsseldorfへ到着するころには既にあたりは暗くなってしまい、のんびり観光できる雰囲気でもありませんでした。とりあえずそのあたりをウロウロしてみることにしたのですが、私もDüsseldorfにはほとんど来たことがなかったため、文字通りのウロウロになりました。

いとこ氏は以前ドイツを訪れたことがあったそうなのですが、その際にドイツのパンのおいしさに感動したのだそうです。Düsseldorfでも、パン屋が目に留まったようで、晩御飯がてらパンを買っていくことにしました。そのパン屋がちょっと変わっていて、トルコ風?のお店でした。

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▲チョコレートと並んでショーケースに入っていた不思議パン

「甘い系ですか?」と店員さんに聞いてみたのですが、どうやらトルコの菓子パンの類らしいです。

そんなこんなで1~2時間ウロウロしてWuppertalへ帰ってきました。なんだか疲れ果ててしまい、眠りかけていたのですが、その後映画会にも行ってきました。

最初は『ハンガーゲーム』を見るという話だったのですが、肝心のソフトを誰も持っていなかったため予定が変更されました。Jさんが「見ておくべき日本映画ベスト10」というようなwebサイトで目星をつけたという『バトルロワイヤル』を見ることになりました。

バトルロワイヤルは見たことがなかったのですが、あまり見る気はしませんでした。いや、しかし自分で見る気がしない映画こそ人と一緒に見るべきなのかもしれません。どちらにしろ私も何か映画のソフトを持っているわけではなかったので、拒否権はありませんでした。

バトルロワイヤルといえば、ビートたけしが出ているということが有名であったりするかと思いますが、「世界のキタノ」もここでは"『風雲!たけし城』の人"という認識がなされているため、画面にたけしさんが映った瞬間JさんやCさんは「あ、タケシキャッスル!」という反応でした。

「今から皆さんに殺し合いを...云々」というくだりから映画は始まるのですが、それを受けても彼らは「ああ、バイオレンスなタケシキャッスルか。なるほど。」という理解をしていました。その反応が面白すぎたため、映画の内容はよく覚えていませんが、妙に頑丈な子供たちがサバイバルしていた気がします。

その後もショートムービーやらを見ていたのですが、私は眠くなってしまいほとんど記憶がありません。部屋に帰ってきたのは0200時とかだった気がします。いつもならこれくらいの時間であれば起きていられるのですが、なぜかこの日は疲れ果てていました。