Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

145日目(2月22日 土) ケルン + アーヘン観光

ケルン + アーヘン観光

先輩とは昨日お別れでしたが、いとこ氏はまだここに滞在することになっていました。今日は一緒にケルン、アーヘンへ行くことに。

ケルンは何度か訪れていますが、せいぜい大聖堂くらいしかまともに見たことはありませんでした。今回は、地球の歩き方に載っていたビア・ホールや、「チョコレート博物館」も含めて観光する予定です。

ケルン大聖堂は、ケルン中央駅を降りて目の前にあるのですが、横目で見ながらまずは昼食へ。そのすぐそばにあるというビア・ホールを目指しました。ビア・ホールでは、ケルンのビール「Kölsch」の他に「Rheinischer sauerbraten」という、牛肉の赤ワイン酢漬けが有名らしく、これを食べようと事前に決めていました。

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▲Rheinischer sauerbraten。お皿に載っているのは肉とKnödelのみで、双方とも味が濃くちょっとくどい。Schnitzelの方が私は好きです。

Kölschも併せて頼んだのですが、いとこ氏の所感は「水みたい」とのことでした。私はビールみたいだと思っていました。なんというか、日本のビールと似ているような気がするのですが、そもそも私はお酒に弱いし、ビールは炭酸入り麦茶だと思っているような人間なので、これに関しては私の味覚は当てにならないかもしれません。

その後チラッと聖堂を観光し、チョコレート博物館へ。博物館はライン川沿いに少し南下したところに位置しています。徒歩で行ける距離なので助かりますね。

チョコレート博物館は、その名の示す通りチョコ関連の何かを見学できるようなのですが、今回は中を見ずに終わりました。というのも、お土産コーナーでいろんなチョコを物色し、カフェコーナーでのんびりチョコケーキとホットチョコレートを味わっていたらそれで満足してしまったからです。

特に、カフェはライン川に面したガラス張りの一帯を陣取っており、晴れていれば景色も良く、非常に心地よく時間を過ごすことができます。この日も晴れていたため、もう動きたくなくなりました。

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▲ケーキとココア。

帰りに、チョコパスタとトリュフチョコの詰め合わせを買って、次の目的地であるアーヘンに向かいました。

アーヘンでは、以前国際交流課のイベントで訪れたドイツ・ベルギー・オランダの三か国の国境が接しているポイントを見に行く予定でした。
が、私はそこまでどうやっていくのか忘れてしまったため、とりあえずアーヘン中央駅まで来たもののそれ以降はノープランという有様でした。結局、DB[Deutsche Bahn]の案内所(緑の窓口のドイツ版)で道を尋ねてなんとかなりました。

今まで知らなかったのですが、DBの案内所では電車だけでなくバス等々も含めて案内してくれるのですね。てっきり電車関連情報のみかと思ったのですが、ツーリストインフォメーションと思って差し支えないようです。現在地から目的地までの行程を印刷していただくことができました。

国境地点へ向かうためには、アーヘン中央駅ではなく、その一つ隣の[Aachen schanz(アーヘン シャンツ)]という駅へ向かう必要があったようです。そこからバスで国境ギリギリまで行き、以後徒歩で目的地へ向かうことになります。徒歩ルートは記憶に残っていたため迷わずに済みました。

ところで、私はセメスターチケットの恩恵によってバスは無料で乗り放題なのですが、いとこ氏はそうではありません。バスに乗る際にその事情を説明して、一人分のチケットを購入しようとしたのですが、DBの案内所で印刷してもらった紙を見せつつ目的地を伝えたところ「チケットは買わなくていい」というような反応をされました。

え?どういうこと?と思いましたが、早く席についてくれ、と促されました。目的地までは6、7駅分乗ったため、サービスというには気前が良すぎます。何だったのでしょうか。ちなみに帰りも全く同じ対応をされました。もしかしてセメスターチケットで二人乗れるのでしょうか?いや、でもそんなはずは...。謎です。

なんにせよ、おかげさまでスムーズに目的地へたどり着くことができました。


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▲三か国の国境線。私が立っているのがベルギーで、左側の細いエリアがオランダ、写真上の広いエリアがドイツ。

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▲付近に展望台がありました。前回登れなかったため、今回はこちらにも行ってみました。3ユーロほど支払ったように記憶しています。頂上まで、徒歩で階段を上らねばなりません。それは問題ないのですが...

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▲階段(というか足場すべて)が写真のように網目状になっており、下がスケスケなのです。これには参りました。自分は高いところが平気な方だと思っていたのですが、完全に足がすくんでいました。

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▲展望台からの眺め。冷や冷やしながら登りきると、ちょうど夕焼け空でなかなかキレイでした。

階段を上っている最中に二人組のおじさんに出会いました。「お先にどうぞ!」と道を譲ってくれたのですが、頂上で再会したので、「ここの階段とんでもなくコワイですね。」と話しかけてみたところ「ああ、ヤバかったね。下を見たら負けだよ。」と賛同を得られました。私だけではなかったようです。

彼らはアメリカから仕事でドイツに来ているのだとか。階段で会ったときにナチュラルに「Sorry」と言われたので英語圏の人かなぁと思っていたのですが、当たりでした。なかなかフレンドリーな方たちで、写真を撮ってくださったりしました。ありがたや。

ここは私も前回しっかり見て回れなかったため、再訪できてよかったです。

30分ほどあたりを見て回ってから帰宅したのですが、帰るころにCさんが連絡をくれました。「うちにwiiやりに来ない?」というお誘いでした。彼らからしたら、"友人のもとにいとこが訪れている"という事象は完全に他人事のはずなのですが、とても気を遣ってくれます。こちらへ渡航した当初は、ドイツ人は厳しくてお堅いというステレオタイプを持っていたのですが、全くそんなことはありませんでした。本当に親切でフレンドリーで気さくです。全くありがたい友人たちです。

お言葉に甘えて、wii会を開いていただくことにしました。チョコレート博物館で購入したトリュフチョコをお土産に持って行ったのですが、そのチョコは高級な部類のメーカーのものだったらしいことが分かりました。ドイツに来てから4か月ほどになりますが、チョコのメーカーについては何も知りませんでした。

私はこの日も何故だか疲れ果ててしまっており、ゲームをしているうちに寝てしまいました。何でこんなに眠かったんでしょう。よく分かりませんが、せっかくご招待いただいたのに無礼なことをしてしまいました。いとこ氏は楽しんでいたようなのでよかったですが。

そんなわけで、この日も日付が変わるまで遊ばせていただきました。運動不足の自覚はありましたが、私には遊ぶ体力すらなくなってしまったようです。