Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

122日目(1月30日 木) 怠惰の午後出発

怠惰の午後出発

「せっかくの旅行なのだから朝早くに出発して、ホテルにチェックインする前に付近を観光しよう」というのが、勤勉な旅行者の健全な発想だと思うのですが、すっかりドイツにいる状態に慣れてしまった私が起床したのは11時前。準備が終わって家を出たのは午後という有様でした。

目的地は南ドイツのバイエルン州の州都、ミュンヘンです。本当はニュルンベルクに泊まりたかったのですが、ホテルが空いていなかったため、ミュンヘンを拠点に3泊(木~日まで)して観光することにしたのです。

ここ、WuppertalからはICEで5時間ほど。ケルンで一度乗り換えを挟みましたが、こんなに長い時間乗りっぱなしという旅はこちらに来てから初めてでした。

道中は特に問題も起こらず、ボーっと本を読んでいたら到着しました。電車に揺られながら本を読んでいると、どうしてあんなに眠くなるんでしょう。かといって、本格的に寝ようとしても寝付けなかったりするから厄介です。

ミュンヘンに到着したのは結局18時過ぎだったでしょうか。既にあたりは暗くなっていました。ミュンヘン中央駅は終着点になっており、同じ大型駅でもケルンのような乗り換え地点とはまた違った趣がありました。

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▲終点のICE

以前、Mさんとともにフランクフルト駅を訪れた際もこんな感じでした。電車の駅というよりも空港と言われた方がしっくりくるようなほどに、だだっ広いのです。

ただ座っていただけにも関わらず疲れ果てていた私は、とりあえずホテルにチェックインすることにしました。地図は印刷してあったのですが、やはりはじめてくる土地は不安なので早く場所を確認したかった、というのも一つの理由です。

ホテルは駅から徒歩5分のところでしたので、若干迷ったものの難なく到着しました。
扉を開けたら第一声が「Grüß gott!」だったのが印象的でした。「南ドイツ(特にバイエルン地方)ではGuten tag!の代わりにGrüß gottという言葉が挨拶で用いられる」とドイツ語の単語帳に書いてあったのですが、実際に使われたのは初めてでしたのでちょっと面喰ってしまいました。あろうことか、Guten Abend!と返してしまったくらいです。

ホテルの予約は戦車博物館を訪れた時と同様、「Booking.com」というサイトを利用していました。前回は印刷した資料が必要だったため、今回もそれを真っ先に手渡そうとしたところ「名前だけで結構です」と断られてしまいました。ホテルによって色々なんですね。

ホテルにはレストランなどは閉設されていませんでしたので、駅へ晩御飯を食べに行きました。既に時間が遅かったため、簡単に食べられるものを...と思い駅を選んだのですが、駅構内にも色々なお店がありました。

なんだか今まで目にも留めていなかった中華料理のチェーン店が急に魅力的に見え、そこで鴨カレーを食べました。ご飯の味はそこそこおいしかったのですが、それよりも店員のお兄ちゃんがトンデモなく寡黙だったことが記憶に残りました。注文をしたら無言で料理を作りはじめ、お金を払った後も無言でおつりを手渡されました。これが都会の洗礼か。日本だと店員側はマニュアルトークが徹底されていて、お客側が一言も話さなくても店を出られるというのはあると思いますが、まさか店員側が一言も話さないとは思いませんでした。面白い!

その後、売店でビールを買ってホテルの部屋に戻りました。ミュンヘンといえばビールだろうと思ったからこそ、アルコールに弱いくせにビールなんか買っちゃったわけなのですが、適当に銘柄を選んだらBremen製でした。なんという...