Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

70日目(12月9日 月) DHL(日本からの荷物について)

DHL(日本からの荷物について)

今日の小テストですが、自分が範囲だと思っていたところの外からも問題が出ました。
先週授業中に「ここからここまでが範囲ね!」と説明されていたので、そのあたりを重点的に復習していたのですがどうやら聞き取りミスがあったようです。焦りました。その問題に関しては、半分は自信があるのですが、もう半分は記憶が曖昧だったこともあって適当になってしまいました。こちらにきてからこんなのばっかりですから参ってしまいます。自信満々でテストを終えられたのは未だ一回のみという始末。
ただ、今日の本題はテストではないのでこの話はこの辺で...

今日の本題は11月中旬に発送してもらった荷物に関してです。
テストが終わって授業が始まるころ、突然携帯電話に着信がありました。いつも授業中は携帯電話の電源を切っておくのですが(といっても着信があったためしはないのですが)、今日に限って切り忘れていたようです。
突然電話がなったのに驚いてしまい、臆病な私は相手も確認せず反射的に切ってしまいましたが、心当たりがありました。

実は先日実家から「荷物の宛先と電話番号が間違っていて、今空港まで戻されてしまっている」との連絡があったのです。どうやら、ドイツから日本の郵便局へ連絡があり、そこから実家まで連絡が来たようです。ここまでしっかり管理されているとは思いませんでした。もうどこかへ消えてしまったのかもしれないと若干諦めつつあったところです。

確認したところ住所は間違っていなかったのですが、記述の順番が怪しかったため誤解を生んでいるようだったのです。

記述の順番というのは、例えば日本であれば「郵便番号、○○県○○市○○町 番地」となるわけですが、こちらでは「通りの名前、建物・部屋番号、郵便番号、市区町村」といった具合になるようなのです。
日本は徐々に位置を絞り込んでいく形ですが、ドイツでは最初に一点を定めてそこから情報が広がっていく形になります。
住所そのものが間違っていない以上、この書き方が曖昧だったことが原因なのではないか...というわけです。

電話番号については何が間違っていたのかよく分かりませんでしたが、こちらから家族に電話して通話履歴から間違いがないことを確認してもらったうえで、先週末に改めて住所と電話番号を伝え直してもらっていました。

そんな事情でしたので、今電話があるとすればこの荷物関連に違いない!と思ったのですが、そう思った時には既に電話を切ってしまっていましたので手遅れでした。
配送関連の電話ということは運送会社から「何時なら家にいますか?」みたいなものが来るのではないかと思います。であれば、一刻も早く時間を伝えなければなりません。

休み時間に慌てて掛け直してみたところ、相手はDHL(運送会社)でした。
機械音声対応でどこか別の番号へかけ直すように促されました。が、無論ドイツ語ですので一発で聞き取れるはずもなく、どういうこと?と思っていると今度は携帯電話にショートメールが届きました。どうやらこれがそのかけ直すべき別の番号らしいのです。なんだ、ハイテクじゃないか。

ところが、こちらの番号に電話をかけてもまたまた機械音声対応。しかも今回は「○○の方は1を、○○の方は2を押してください」といった形の案内でした。
このパターンはアレです。要件に応じて別の窓口の担当者に電話がつながれるパターンです。このボタンを押したらいよいよ誰かと会話することになるに違いありません。さんざんじらされたこともあって緊張します。
ただ、まずはドイツ語を聞き取らないことには何も始まりません。時間がかかりそうだったため、結局家に帰ってからじっくり取り組むことにしました。


何度か聞き直してみたところ、「SMSを受け取った場合は1、名前から情報を照合する場合は2、それ以外は3」と言っているようでした。一切確信がなかったため不安でしたが、とりあえず1を押してみました。さぁ、いよいよ誰か出るか?と思っているとまたしても機械音声?かと思ったら、今度は伝言でした。先ほどの電話の際に何かメッセージが残されていたようです。

またしても実際的リスニング試験が始まりました。しかも今回は機械音声ではないため発音もスムーズ、初心者にとっては難易度が高いです。
5回くらい聞き直してつかんだ情報によると「あなたの荷物は空港で保管しています。これからお伝えする配送番号を電話でお伝えください(配送番号と電話番号が読み上げられる)。なるべく早くお返事をいただきたいと思います。」といった感じのことを言っているようです。特に電話番号の部分は念入りに確認しました。

さあ、今度こそ誰かと話すことになりそうです。
私は、日本語であっても電話口で会話をするのは苦手です。友人であっても電話だと緊張してしまう程ですので、手続きやら何やらの電話となるとなおさらです。電話とメールとを選べるのであれば極力メールを選び、なるべく電話を避けて生きてきたのですが、今回はどうにもなりません。

初回の電話は勢いでかけてしまったのですが機械音声でしたし、その後も何回もじらされ続け、緊張感がじわじわと醸成されてきてしまいました。情報がそろったにもかかわらず、もはや電話をしたくなくなりました。十中八九ドイツ語でしょうし、会話になる保障もありません。

といってもどうにもならないので、観念して電話を掛けました。最初に何を言うかは事前に脳内作文しておきました。「ドイツに来たばかりでまだあまりドイツ語を話せません。どうかゆっくりお話ししていただきたいと思います。」とりあえずここまで言えば何とかなるだろう、と考えていたわけです。

計画通り、上記の文をドイツ語で伝えると「じゃあ英語ならいかが?」と英語で話しかけてきてくださいました。あぁ、こういうところも英語が通じるんですね。これで一安心...といっても、正直なところ英語で電話をするのも緊張の極みですし勘弁してほしいのですが、現状のレベルではドイツ語で話すよりは幾分かマシです。

何とか英語で要件を伝え、対応していただいたくことができました。その方によると「たぶん住所のミスは部屋番号がうまく伝わっていなかったからじゃないかな?」とのことでした。結局、今週中に何らかの手紙を郵送していただけることになり、その手紙でもって住所を確認したうえで荷物をWuppertalに送っていただけるようです。
その後は自分で配送所まで取りにいかなければならないようなのですが、空港で止まっていられるよりは遥かに状況は好転したといえるでしょう。
とりあえずは手紙待ちということで。

それにしてもそろそろ荷物を配送してもらってから一か月になります。ここまでくると、なくなっていなかったことがただただありがたいです。海外まで荷物がしっかり届くというだけで驚くべきことですし。

また動きがあったら何か報告します。