Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

71日目(12月10日 火) Jさん来る

Jさん来る

さて、今記事を書いているのは11日水曜日ですので、これは昨日のことになるのですが何をしていたかまったく思い出せません。学食に行って...その後どうしたっけ?という始末です。きっと無意識でできることをダラダラとしながら平和な日を過ごしていたのでしょう。たるんでますね。

ただ一つはっきりと覚えているのは、夕方Jさんが遊びに来たということです。前々から予定していたわけではなく、Facebookでメッセージが来て「帰り寄っていい?」というような形で突発的に発生したイベントでしたので何かすることがあったわけではありませんが。

そこで知ったのですが、ソファーベッドをフラットにする技があるらしいのです。といっても「"普通は"できるよ」といった感じの情報でしたので何ともいえませんが、二人で色々探ってみたところどうも金具の雰囲気から察するに動かすことができそうです。

この部屋のソファーベッドは寝心地が悪い上に座り心地も大して良くありません。「座る」「寝る」という二つの機能を盛り込んだ結果、どちらの機能も中途半端なクオリティに落ち着いてしまったという、優柔不断が生んだ悪魔的産物です。優柔不断な私を戒めているつもりなのでしょうか。
結局やり方が分からなかったのでどうにもならなかったのですが、希望が見えました。他の寮生からも情報を集めてみようと思います。

その後は、宗教の話やなんかをしていたような気もします。Jさんはカトリックらしいのですが、今まで神学の授業を受けてもあまり興味を持てなかったらしく、聖書も多少読んだことはあるけどよく覚えてないとのことでした。案外そんなものなんですね。

そういえば、先日Jさんと一緒に見たHELLSINGにもカトリックとプロテストの対立が過激に描かれており、熱心な信者であればヘラヘラ見ていられない内容だったような気もします。「道理でHELLSINGがお気に入りなわけだね」と言ったところ、「いや、あれは宗教対立もアレだけどナチの方がよっぽど衝撃的だからあんまり関係ないかな」とのことでした。やっぱりナチスの話題性というか問題性は抜群のようです。
そういえば、後日調べたところによるとドイツ語版HELLSINGでは、ハーケンクロイツがばっちりカットされているらしいので、どうやら先日見たのは他の国から仕入れてきたバージョンらしいです。(そういえば字幕は英語だったような...)
以前聞いたように、所持していること自体は違法ではないらしいですが、Jさん曰く「ドイツ国内で売ったらマズイかなー」とのことでした。

「日本ではナチスでも宗教でも気にせずに描かてしまって何でもありだから、世界基準のタブーでも気にしていない・気づいていないことがあるかもしれない」と伝えたところ、「でも児童ポルノ関連で揉めてたよね」と言われました。この問題は海外でも有名なのでしょうか?
それ関連で驚いたのですが、「変態漫画」は本当に国際用語化しつつあるようです。
MANGAは本屋でも見かけるように、既に使われている用語です。ComicやKartoonと使い分けることで、大まかに漫画のジャンルを区別しているようです。それと同様に、HENTAIも一つのジャンルを表す用語として存在しているらしいのです(定かではありませんが)。
上記の問題に関しても「HENTAI表現の規制はどうなってるの?」というような聞かれ方をしました。

以前、「引きこもり」が国際用語として使われているというニュースを見たことがありましたが、「変態」もそれに続くのでしょうか。不名誉な言葉ばかりですが。


こちらの人と話したことは些細なことでもなるべく色々記録しておきたいと思うのですが、話す機会が増えれば増えるほど日常化してしまって印象が薄れていきます。
ちょっとした会話の中にも考え方や価値観の違いが表れていて面白かったりするのですが、それも何度も経験しているとありがたみや感動が薄れてしまいがちです。それもあって何でもいいから覚えていることはこうして書いておこうと思っているのですが、文章に起こすのは難しいうえにちょっと面倒でもありますね。