Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

107日目(1月15日 水) 大掃除と買い物

大掃除と買い物

ドイツの住宅に玄関はなく、靴を履いて部屋に入るのが容易な構造にはなっているのですが、今まで訪れた人たちの家では靴を脱いで生活している人が多く見受けられました。お客さんに対しては靴を脱ぐことを強要しないというのが流儀のようですが、家主が靴を脱いでいたらそれに合わせて脱いだ方がいいような気がします。

Jさんが部屋に遊びに来た際も自然と靴を脱いでくれました。そんなわけで、こちらは土足文化に染まりきっているわけではありません。
当初は靴で過ごすのがドイツのスタンダードかと思い、部屋でも靴を履いて生活していたこともありましたが、今はサンダルを室内履きとして利用しています。
ですから、今さらではありますが床もきれいに保っておきたいと思い、今日はこちらに来てから初めて部屋を雑巾がけしました。

いつもは掃除と言っても箒で掃くだけでしたので、相当汚れているのではないかと思っていたのですが、そんなこともありませんでした。お風呂の足ふきマットを捨ててからは、以前頻繁に現れていた虫との遭遇率も下がり、部屋の清潔度も保つことができていた気がします。
しかし、気を抜くと汚れていく一方なので、時折こうしてしっかり掃除をした方が良いかと思います。部屋は借り物ですし。
床以外にもお風呂やシンク周りをお手入れしてサッパリしました。新学期?前に部屋をリセットできた気がします。


その後はお買いもので街へ出かけました。
まずは先日のミリタリーショップへ行ってセーターを購入しました。先日訪れた際にそれとなく下見をしていたのです。
ドイツに来てから洋服を買うのは初めてでした。衣類を買う場面は日本で使っていた教科書の中で例に挙げられていた覚えがありますが、状況を実践するのは初めてだったわけです。

昨日の合格で自信もついていたため、色々話しかけてみました。試着していいですか?もうちょっと小さいものはありますか?これは連邦軍の放出品ですか?それともレプリカですか?といったような、簡単な質問ではありましたが、自分の発言内容が相手に伝わって返事が返ってくること、それをある程度理解できるということの嬉しさを改めて実感しました。

思えば、当初はドイツ語で話しかけたのにもかかわらず英語で返事が返ってくることも多々ありました。あまりにたどたどしかったのだと思います。こうしてドイツ語で会話ができるようになったということは、ある程度スムーズにドイツ語を話せるようになったということなのかもしれません。

帰りにスーパーに寄り、食材とビールも買いました。実は、現在ビールの全銘柄を試すというイベントを(個人的に)開催しています。ビールは500mlで0.50~0.70ユーロ(100円前後)というお値段なので、これが原因で経済的に追い詰められるということもまずありません。

私はアルコールに強くないため、一度にたくさん飲むことはできません。ビールをおいしく飲めるようになったのも、つい最近のことです。ですから、飲み比べといってもその場で数種類を飲むのではなく、1日に1銘柄が限界なのですが、せっかくまだ半年滞在できるので息の長いイベントとして今後も継続していこうと思います。

今回は6種類くらい買ったのですが、レジに並んでいた際に隣にいたチンピラーズの皆さんに何か話しかけられました。「めっちゃビール買っとるやん!」というような感じだったと思うのですが、指を指された挙句になんかこっちを見つめていたので、「全部試してみたいんだよね」と返事をしたところ、ニコッとして無言で握手を求められました。
何ですか?このコミュニケーション。好意的な反応っぽかったのでよかったですが。

帰宅後はamazonから届いた映画を見て過ごしました。もともとはアメリカの映画なのですが、ドイツ版を購入したところ、言語が英・独・仏・伊・西の5か国語から選択可能であることに加え、字幕に至ってはその他北欧諸国を加えた12か国語から選択可能という多言語対応っぷりでした。
もともと、独・英の2か国語に対応しているバージョンが欲しくて選んだものだったのですが、ここまでの多言語対応だとは思いませんでした。これも欧州ならではかもしれませんね。

日本の映画のDVDだと、外国語字幕・音声が入っていることは少ないような気がします。以前、英語の授業を担当していた先生が「日本の映画は日本語が理解できる人向けにしか作られていない。国際的に受け入れられるためには英語を使う必要がある!」と言っていたのを思い出しました。なんという言語帝国主義!と思ったりしたわけですが、確かに輸出をするのであれば、(英語に絞る必要はないと思いますが)外国語字幕くらいはついていてもいいかもしれませんね。外国語版ではその辺はしっかり対応されているのでしょうけど。

日本映画のDVDをこちらで購入してみるのも面白いかもしれません。