Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

62日目(12月1日 日) 2か月終了

2か月終了

今日は昨日遅くまで遊んでいたこともあってお昼ごろまで寝ていました。
起きて気づいたのですが、今日で12月ですから、すでにこちらに来て2か月が経過したことになります。

この1か月の成果は何だったでしょうか。語学の勉強は授業を通じて進めていますが、それ以外にはタンデム制度を通じて友人ができたことが大きいように思います。
完全に他大学のプログラムを利用させていただいているので胸を張っていえることでもないかもしれませんが、色々話せる相手がいるというのはありがたいことです。しかも、今回はドイツ人の友人ですから、目的③で興味があることも話を聞くことができます。

簡単なまとめとしてこの1か月の成果を箇条書きしておきます。

◆ポジティブな面

・ドイツ人の友人ができた
・電車等のアナウンスを聞き取ることができるようになってきた
・一泊旅行が案外簡単にできることが分かった

◆ネガティブな面

・授業を寝過ごしたりするようになった(慣れによる緊張感の欠如?)
・日々がルーチン化し、淡々と過ぎていくようになった

といったところでしょうか。
ネガティブ面は、完全に"慣れ"の悪い側面です。永遠に慣れなかったらそれはそれで恐怖ですが、慣れてしまうというのも残念なことかもしれません。

当初は海外生活というと、想像できないくらい異質な世界へ飛び込むことかと思っていましたが、案外そうでもないようです。
日本もドイツも先進国だから余計にそう感じるのかもしれませんが、生活において特に困ることはありませんし、また180度文化が異なるということもありません。
カルチャーショックというほどの、大きな精神的衝撃を受けたことも今のところありません。むしろ小さな差異を発見することの方が多いです。

もっと外に出るべきなのでしょうか。引きこもっている現状があるわけではありませんが、意外性に乏しい生活をしているような気がしてなりません。

「海外に行って人生観が変わった」とか言う人はどんなことをしていたのでしょうか。同じものを見ても感じ方は人それぞれですから、感受性が豊かな人は自分と同じような生活をしていても遥かに多くのことを吸収できるのかもしれません。もしくは、多少危険なことも含めて何でもチャレンジしてみるような精神にあふれていたのかもしれません。
あるいは、単に芯がないために、少し異質な集団に出会っただけで簡単に影響されてしまうタイプの人間なのかもしれません。
よく分かりませんが、少しそういう人たちが羨ましく感じています。

「自分を変えたい!」「自分探しをしたい!」というような気持ちはありませんが、もう少し自分の価値観を揺るがすような出来事に出会ってみたいような気もします。

今までに受けた衝撃といえば、周囲の人が異様なまでに親切であることが挙げられます。もしかするとこれも一つのカルチャーショックだったかもしれません。良い意味で期待を裏切られたというだけで、実は衝撃を受けていたようにも思います。
当初のドイツ人のイメージは「真面目でお堅い、めったに笑わない人たち」というようなものでしたから、これが崩れただけでもある意味で自分の価値観に影響を与えたといえる...のか...?

留学が終わって帰国した時に、自分はこの一年をどう評価するのでしょう。今後の進路も考えなければなりませんし、単に「色々見てきて楽しかった」では自分だけでなく、留学を認めてくださった先生方や両親にも面目が立ちません。
深刻になりすぎてもかえって感受性が鈍くなりそうですが、かといってヘラヘラしていられるわけでもないというのが悩ましいところです。

今まで無駄に日々を過ごしてきたとは全く思いませんが、「もう2か月も経ってしまった」という思いが強いのです。まだ半年以上残っているさ!と気楽に構えていた方がいいのかもしれませんが、妙な焦りを感じ始めました。