Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

139日目(2月16日 日) ~ 142日目(2月19日 水) ブレイクスルーポイントのようなもの

例によって今回は数日分まとめて更新します。が、日付ごとにソートするよりも、話題ごとにソートした方が見やすいような気がするので、以下そのように記述します。

ブレイクスルーポイントのようなもの

最近授業が苦痛ではなくなってきました。当初は、いくつかの単語を拾って内容を推測し、それに基づいて問題を解くという綱渡りめいたスタイルで何とか乗り切ってきたのですが、最近は先生が何を言っているのか分かるようになってきました。また、授業中に発言をすることに対する躊躇もなくなり、それどころか色々発言したいと思うようにさえなってきました。おかげで、極めてポジティブな気持ちで授業を受けることができています。

依然として、文法や語彙には問題がありますが、ドイツ語を使うことに対する恐怖や抵抗が消えたという点から、留学中の語学学習における何らかのブレイクスルーポイントを迎えたのではないかと考えています。

ポジティブに授業を受けることができるようになったのは、ここ1、2週間の話です。つまり、10月末の授業開始から数えると3か月半ほどでしょうか。ついに語学面での順応ができてきたようです。ただ、成績が上がったわけではなく、相変わらずテストは「nicht bestanden(分かってない)」という評点をいただいてしまうことも多々あるのですが、それでも自分の中で授業に対する態度が変わったのは大きいです。

そして、それとほぼ同時にドイツ語を使うことに対する恐怖が消えました。以前は、お店や何かでも必死で単語を探りながら話していたこともあったのですが、最近は気楽に話しかけたりできるようになってきました。気のせいという可能性もありますが、気のせいで世界が変わるということもあります。

あくまで、ドイツ語を気楽に使えるようになったというだけで、上達したとは明言できないのがつらいところですが、それでも何らかの進歩を感じることができるのは嬉しいことです。

実は、英語を学んでいる際も似たようなことを感じたことがありました。話すということに対して躊躇がなくなる瞬間があったのです。文法の類はほとんど勘で使っているので、おそらく間違いだらけなのでしょうが、それでも言葉を使うことが怖くなくなる瞬間があります。

そして、使うことが怖くなくなると、語学学習に対してポジティブな気持ちを持つことができるようになります。その結果、会話をしていても相手の話していることが聞き取れるようになってきたりもします

[ 勉強する → 実力がつく → 分かる → 楽しい ]
というのが、真面目な人間の語学習得の流れなのかと思います。が、私の場合は不真面目なので
[ 勉強したくない → 適当に聞いたり喋ったりする → 分かった気がする → 楽しい → 実力が付くかも(いつか) ]
という、一切根拠のないルートをたどって語学に対する親しみを覚えるようです。

「病は気から」といいますが、私の場合は「語学も気から」で、「自分は話すことができる」という勘違いをしないと言葉を使おうという気になりません。最初は何もわからないという意識が強すぎたため、「難しい言語を学んでいる」という思い込みが激しかったのだと思います。それが、数か月勉強したことで「何となくわかる」という思い込みに置き換わったのではないでしょうか。拙くとも、とにかく言葉を使ってやる!という気持ちが強くなってきました。

今後もこの思い込みを保ちつつ、積極的に言葉を使っていこうと思います。

外付けハードディスク

ドイツに来てから、写真を撮りまくっていました。特に観光に行った際は、博物館のアーカイブでも作るのか?と疑いたくなるほどに撮りまくっていました。その都度PCにデータを移し、こうしてブログに数枚アップしたりしていたわけですが、そんなことをしていたらPCのハードの残量が尽き果てました。

日本を出る前にバックアップを取ってきたので、要らないデータを消そうと思ったのですが、「滞在中にも使うかもしれない」というデータが多すぎたため、大して容量を減らすことができず困っていました。その結果、表題の通り外付けハードを購入することにしたのです。

相変わらずユーロ表示だと咄嗟に円に換算できないのですが、ワゴンセールで67ユーロだったか、それくらいの値札が貼られているのを見て「あ、安い!」と感覚的に判断し、1TBのTOSHIBAのものを購入しました。

1TBも必要ないのですが、まぁ日本に帰ってからも使えるし、安売り中だしなぁ、とまんまと売り手の策略にはまり購入してしまったわけです。おかげさまで、今ではPC本体のハードもかなり余裕がでてきました。

ドイツ人の友人作り

先日、授業で「いかにしてドイツ語を学ぶか」というテーマの文章を読み、議論するというパートがありました。単語の覚え方や、日常生活の中での学習など、いくつかの小テーマがあったのですが、その中に「友人と会話しながら教えてもらう」というものがありました。
その際に、周りのドイツ語学習者の友人に話を聞いてみたところ、そもそもドイツ人の友人がいないという方が多かったのです。
それもそのはず、ドイツ語の授業をドイツ人が履修しているはずもなく、留学生という立場ではドイツ人の学生と知り合う機会は限られているのです。

国際交流課のイベントに参加することで、友人を作るチャンスはあることにはあるのですが、それでも容易ではありません。改めてTandemプログラムのありがたさを思い知りました。

アジア料理店の焼きそば

ドイツには、歩きながら食べれるようなものを扱ったお店が多く存在しています。ソーセージやDönerはその典型例なのですが、中にはアジアンフードも存在します。最近気に入っているのは、焼きそばで、これが日本の焼きそばとは異なるものの、なかなかのおいしさなのです。しかも、そこそこ野菜も入っていますし、自炊が面倒なときには非常に助かります。

以前台湾を訪れた際に、アジアンフードの独特の調味料に対する苦手意識が芽生え、それから毛嫌いしてきました。おそらく、醤油や味噌といった調味料も、日本以外の国に住む人々からしたら"臭いの強い謎のスパイス"といった感じなのでしょうが、日本人はそれが大好きなことからも分かるように、どこの国にも独特の調味料というものは存在するのでしょう。

そんなわけで、「日本食以外のアジアンフード」と一括りにして遠ざけてしまっていたのですが、そんな私でもおいしく頂けるものがあるのだということが分かりました。ドイツに来てアジアンフードを再発見するとは思っていなかったため、嬉し驚きです。