Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

189日目(4月7日 月) イギリス旅行 その4 ~Liverpoolへ~

リヴァプール到着 ~LondonからLiverpoolへ~

さて、イギリス旅行3日目であった前日夜にロンドンに到着したのですが、この日再度ロンドンを離れました。ロンドンも、もちろん観光したかったのですが、この日は早めに切り上げて第二の目的地であるLiverpoolへ向かわねばなりませんでした。昨晩からこの日にかけてのロンドンはただの中継地点です。

アナログの旅、といってもホテルだけは押さえていたので、それに合わせて移動するのが今回の旅の唯一の制約条件でした。実は昨晩ロンドンについた時点でロンドンをウロウロしたい欲に駆られていたのですが、そんなわけでお預けです。

リヴァプールは、ロンドンから北へ電車で二時間ほど行ったところに位置する港町です。リヴァプールといえば、サッカーも有名らしいのですが、なんといってもビートルズですよ皆さん。ビートルズという世界を巻き込んだセンセーション発祥の地がここリヴァプールであることはあまりにも有名です。

イギリスにやってきたからにはここを訪れずにおくわけにはいきません。ということで、ビートルズ関連の施設・史跡巡りをする目的で第二の目的地に設定しました。今回は留学の目的で挙げた戦争関連の施設はナシです。そもそも留学の目的は"ドイツと日本の比較"を前提にしたものですので、イギリスにいる時点で関係ないといえばそれまでですが、ともかく今回は完全に遊ぶためにリヴァプールにやってきました。いや、今までもほとんどが趣味に基づいた旅行でしたので、"今回は"というよりも"今回も"という表現の方が適切かもしれません。


私は中学生の頃、父からCDを借りたことがきっかけで大いにビートルズにハマってしまい、借りたCDだけでは物足りなくなって、あれこれアルバムを集めては同じ趣味を持った友人とお気に入りの曲について話したりしていました。
当時は現在にも増して英語の勉強は大嫌いで、宿題も数えきれないほどサボっていましたが、ビートルズの曲を友人と訳したりして遊んでいたのはぼんやり記憶に残っています。思い出補正がかかっている可能性もありますけれども。

なんにせよ、学校の授業とは違う経路で英語というコンテンツにアクセスする機会を与えてくれたのがビートルズでもありました。そんな思い出深きビートルズゆかりの地、リヴァプールにはいつか行ってみたいなぁと思っていたのです。今回その小さな夢が叶いました。
てっきり程よい歳のオジサンになってから訪れるものと思っていましたが、まさかドイツ留学中に訪問する機会に恵まれるとは当時は思ってもみませんでした。人生分からないものですね。


はい、前置き終わり。


昨晩遅くにホテルにたどり着き、食事もそこそこにシャワーだけ浴びてさっさと寝てしまったのですが、朝は若干寝坊してしまいました。さらに、昨晩夕食をまともに食べていなかったせいでひどくお腹が空いており、英国式朝食(ベーコン、スクランブルエッグ、焼きトマト・マッシュルーム、パン、シリアル、血なまぐさいソーセージから選択式というのが典型的)のバイキングで終了時間まで粘ってあれこれ食べていたため、出発が遅れました。

本当は、リヴァプールへ向かう前にバッキンガム宮殿に寄って衛兵交代を見ていくつもりだったのですが、既に怪しい時間になっています。
慌てて準備をして向かったものの、地下鉄の経路をよく把握しておらず、またチケット購入にもまごついていたため、結局衛兵交代がちょうど終了したころにバッキンガムにたどり着きました。


f:id:tokkii88:20140407131409j:plain
▲もう終わりましたよ

f:id:tokkii88:20140407131704j:plain
▲それでもこれだけの人が宮殿前にたむろするカオスっぷり


まあいいさ、これでバッキンガムまでの経路は把握した!後日しっかり見学しよう!と気を取り直して、ロンドンを後にすることに。
ただ、ロンドンから出るまでが案外長いのです。リヴァプール行の電車は、ロンドンのEuston(ユーストン)という駅から出ているのですが、このEuston駅がロンドン中心地から若干遠いためです。

バッキンガム最寄の大型駅は、Victoria(ビクトリア)駅で、ここからユーストンまで電車も出ているようなのですがその電車を見つけることができず、結局バスで向かうことにしました。ロンドンバスって本当に二階建てなんですね。都市伝説だとばかり思っていました。物珍しさから迷いなく二階席に座りました。眺めが面白かったです。


f:id:tokkii88:20140407143629j:plain
▲道中見つけて咄嗟に写真を撮ったお店「わさび」
後になってあちこちに存在していることが分かりました。

道が混んでいましたが、およそ20~30分ほどでユーストンにたどり着いたような気がします。


f:id:tokkii88:20140407144359j:plain
ユーストン駅の様子


ユーストンに限らず、ロンドンの大型駅は大体こんな感じで、大きな電光掲示板にこれから発車予定の列車の旅程が時間順に一覧表示されていました。空港のようなイメージ。すさまじく分かりやすかったです。
ドイツでは各プラットフォームの電光掲示板と、プラットフォームに貼られた大きな一覧表を眺めて探すのが正道とされており、スマートフォンのアプリ等を利用しない限りはちょっと分かりづらいです。

また、プラットフォームも一列に並んで配置されており、単純明快。東京駅で迷子になるような私でも難なく目的の列車に乗ることができました。
ドイツも終点駅である大型駅(ミュンヘンとかフランクフルトとか)は似たような構造なのですが、ロンドンの方が圧倒的に分かりやすいです。

ここの自動券売機でリヴァプールまでの往復券を購入しました。帰りの日程が購入日から数日間まで許容されるということだったので、まとめて買ってしまった方がお得かなと思いました。

そういえば、ロンドンの列車関連の自動券売機では、クレジットカード利用が前提とされているのか、小銭・紙幣投入口が一切ついていないものが多かったです。カードを持っていなかったら面倒だったかもしれません。


ロンドン市内の交通は、オイスターカードというロンドン版Suicaを購入することで一気に使いやすくなりますが、これについてはまた数日後の記事で記述します。


リヴァプールまではありがたいことに乗り換えの必要はありません。あとはのんびり座っていればいいだけです。


f:id:tokkii88:20140407171957j:plain
▲道中の車窓から
レンガ造りと思しき赤っぽい家が並んでいます。日本的風景とは明らかに違いますが、ドイツの街並みとも違っていて新鮮でした。
飛行機の窓から街並みが見えたときに、同じ形の建物が並んでいるのが目に入りましたが、これがイギリス式なのでしょうか。ドイツは同じようなデザインでも形はバラバラで、雰囲気は統一されていても個性があるような気がします。

そして到着。

f:id:tokkii88:20140407173014j:plain
▲Virgin Train(バージントレイン)
おそらくリヴァプールまで来る方は皆これに乗ることになるのでは?


到着駅は、Liverpool Lime Street(リヴァプール ライムストリート)駅になります。リヴァプール中央駅、などといった分かりやすい名前ではないので「おや?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これがリヴァプール最大の駅です。ロンドンからリヴァプールへ向かうのであれば必ずこの駅にやってくることになります。


f:id:tokkii88:20140407190934j:plain
▲ライムストリート駅外観


この日のホテルは駅から徒歩3分、ロードネルソンホテルでした。


f:id:tokkii88:20140407173344j:plain
▲ロードネルソンホテル


立地の良さと名前の物々しさから、お高いホテルかと思いきや、今回の旅行中に滞在したホテルの中で最も安かったので驚きです。一泊20数ポンドだったでしょうか。ロンドンのホテルは安くても30ポンド前後でした。


f:id:tokkii88:20140407174207j:plain
▲こんなでっかいテレビもついていて設備も良いのでさらに驚き。


日本でも人気の「Top Gear」ですが、本国では毎日のように放送されていました。朝テレビをつけるとやっていて、一日観光してホテルに帰ってくるとまた放送されている...といった具合です。BBCだけでなく、他のチャンネルでも放送されていたので、日本で放送されているのと同様のスタイルで再放送をあちこちで流しているのでしょう。

また、「風雲!たけし城」も英国で放送されていました。
ドイツ人の友人が以前、「日本の番組といえば"タケシズキャッスル"が有名だよ。あれ、クリアした人はいるの?」なんて話をしていたので、ドイツで再放送されていることは知っていました。まさかイギリスでも放送されているとは。
ちなみに私は現在大学生でまだ20代前半ですので、「たけし城」をリアルタイムで見たことはありません。これが初たけし城試聴でした。変な話ですね。


f:id:tokkii88:20140408192917j:plain
▲駅の真横には劇場があるという観光客フレンドリーな都市設計

ってあれ?

f:id:tokkii88:20140408193005j:plain
▲これはまさかのビートルズ公演?


白々しく聞こえるかもしれませんが、運よくここを訪れた日に「LET IT BE」(リンクは公式サイトへ)の公演がありました。曲は当然知っていますが、この「LET IT BE」が一体いかなる代物なのか全く知りません。しかし、ビートルズ関連の何らかの公演であることは明らか。
ビートルズを題材にしたミュージカルかな?うぅ、行ってみたい。行ってみたいけれども、観劇できるような服装ではないし、この後の予定を何も考えていなかったしどうしよう...とりあえず様子見ということにしておくか。という葛藤を経て、頭の片隅に置いておきつつ市街をお散歩することに。


ビートルズにまつわるものを見たければ、とりあえずマシューストリートへ向かうべし!という定説に基づき、まずは何も考えずマシューストリートを探すことにしました。市街マップも購入し、準備万端だったのですが、結局迷子になりました。

実は駅から、そう遠くない場所だったのですが、目的地が細い路地だっただけに中々見つけられませんでした。私の方向音痴が主な原因でしょうけれども。


f:id:tokkii88:20140407200102j:plain
▲ご親切にも横断幕がありました


f:id:tokkii88:20140407200117j:plain
▲ストリートの様子


既に時刻は18時を回っており、お土産屋の類はほとんど閉まっていました。ここから街は夜モードで、パブなどが賑わい始めている様子でした。
一方私は地図を片手に観光客丸出しで歩いていたところ、おばちゃんに呼び止められ、3ポンド恵んでくれとせがまれていたのでした。

ドイツにもこの手の人はいましたし、今まで積極的に声をかけられた場合はいくらか渡すようにしていました。というのも、私がもしその日を生きる小銭すらなくなってしまったときに、同じように見ず知らずの人にお金をせがむことができるのだろうかと考えると、どうも自分にはそのようなことはできないように思われるからです。

それは、他人に迷惑がかかるから、とかそういう理由もありますが、それよりもきっとプライドや矜恃が邪魔をすると思うのです。

そもそも、お金を恵んでくれというだけであればそれほど迷惑でもありません。金を出せ!と脅しているわけではないのですし、人に尋ねることで他人をトラブルに巻き込むということもありません。むしろ、積極的に助けを求めることができるというのは一つのスキルといえます。変にプライドや体裁にこだわって必要なときに他人に助けを求められないよりは、はるかにマシです。

ドイツにいて驚かされるのは、そんな彼らのさわやかさです。「やあ、ちょっと失礼。もしよかったらいくらか恵んでくれないかな?」とさも友人のように話しかけてきて、断っても「そうか、悪かったね」といった具合でさわやかに去っていくのです。
お金を渡したら渡したで、「ありがとう!」とにこやかに去っていきます。

何ですかこのポジティブなコミュニケーションは。お互い見ず知らずなのに、ここまでフレンドリーにものを頼むことができるというのは、無礼というよりはむしろ美点だと思います。
もしかしたら、そのようにさわやかに振舞うことがある種の作戦なのかもしれませんが、それでも一向に構いません。
「ここまで積極的に他人に何らかの形で働きかけることができるあなたたちを私は尊敬する!どうぞ50セント持って行ってください!」というくらいの気持ちで、小銭を持っている場合は渡すようにしていました。

が、今回はちょっと様子が違います。「バーミンガムまで行かなければならないのだけれども電車代が足りない。全部で15ポンド必要だが、3ポンドでいい。恵んでくれない?」というような具体的な要求です。しかも、譲歩してくれているのでしょうが、3ポンドって結構な金額です。現在円が弱いこともあり、およそ500円相当です。

それはちょっとなぁ...と思い、50ペンスくらい渡して「これで勘弁してくれませんか」と言って立ち去ろうとしたのですが、「これじゃあ足りないんです。お願いします。」と妙に食い下がります。まいったなぁ...と思っていると、そこに地元の方と思しきおじさんが通りかかり「君、彼らを相手にしちゃいかん。いいからこっちへ来るんだ。」と救いの手を差し伸べてくれました。

おじさんとはその後しばらく一緒に街の中心地まで歩いたのですが、こんなことを話してくれました。

「彼らがどんな理由を述べたかは知らんが、お金の使い道はただ一つ。ドラッグだよ。ドラッグ常習者は目を見れば分かる。目がうつろだったり、とにかく特徴があるんだよ。彼らはああやって観光客相手にお金をせがんではドラッグ代に充てているのさ。観光地には特にそういう輩が多いから、君も観光で来たのであれば気を付けた方がいい。」
というのです。

なんと!ドラッグ!?「ダメ、絶対」のアレですか?身近なようで遠い世界の出来事と思っていたドラッグの影がこんなところに?考えもしませんでした。
しかも、彼らにお金を渡していたということは私もドラッグ市場に婉曲的に貢献してしまったということではありませんか!無意識に犯罪に加担していたとは世も末です。もはやどうしようもありません。

いや、今回だけでなくドイツのさわやかな彼らも常習者だったのか?私は目を見ただけでは判断がつかないので何とも言えません。しかし、潜在的犯罪幇助の危険性から得体のしれない人にお金を渡すのは今後はやめた方がよさそうです。仮に生活に困窮しているかのような体をしていても、それがドラッグによるものであればどのみち救いようがありませんし。

ビートルズ目的でやってきたマシューストリートで最初に学んだのがこのドラッグの話でした。こんなところからビートルズは育っていったのか。いやはや。あ、ただマシューストリートが特別治安が悪いというわけではありませんよ。観光地には多かれ少なかれこういった話は付き物ですし、むしろ強盗やスリにあったわけではないので治安は良い方と言えると思います。
ですので、これから観光に訪れる方はご心配なく。(日中ならば観光客であふれているので、さらに安心感があります。)

ちなみに、アドバイスをくれたおじさんはタクシーの運転手だったようで、そんなこともあって地元のことに詳しかったらしいです。「晩御飯を食べるならそこの角に良いお店があるから行ってごらん。」と別れ際まで助言をしていただきました。その角にあったのはイタリアンとフレンチレストランだったので結局入らなかったのですが、とにかくお世話になりました。ありがとうおじさん。


そんな小さなインシデントに巻き込まれている間にすっかり日も暮れ始めていました。どうせならイギリス料理を食べたいなぁと思いあたりを探していたところ、フィッシュ&チップスのお店を見つけました。どうもドイツで言うDönerケバブのような立ち位置のようで、サッと購入して持ち帰ることができるようです。
この日の晩御飯はこれにしました。


f:id:tokkii88:20140407202333j:plain
▲イギリスのフィッシュ&チップスは、魚のフライがでっかい塊だと聞いてはいましたが、まさかこれほどとは。見た目のインパクトがすごいですが、味はおいしかったです。


駅のベンチでこれをつまんでいたのですが、ちょうどそのころ隣のシアター前がやや賑やかになっていました。そろそろ公演が始まる時間のようです。結局この時までLET IT BEのことは忘れていました。

シアターを除いてみると、案外フランクな服装の方が多いことに気が付きました。オペラのあの雰囲気を想像していたのですが、身構える必要はなさそうです。それに、劇場の賑わいを見ていたらいよいよ自分も観劇したくなり、係の方に質問してみたところ、ちょうどこれから公演が始まるところとのことでした。

慌てて当日券を買いに向かうと、まだチケットは余っていたようで、しかも開演直前ということで安くなっていたらしく、10ポンドほどで席を確保できました。
扉を開けてホールに入ると、ちょうど一曲目の「I Saw Her Standing There」が始まったところでした。入ってオロオロしていたら、係のお兄さんが席まで案内してくださいました。

それにしても、いかなるものか分からずに飛び込んでしまいましたが、これはスゴイです。ステージで演奏している4人は見た目も声も、まさにビートルズといった感じなのです。なんというか、もし自分が当時生きていてビートルズのライブに参加したらきっとこんな感じだったんだろうなぁと思わされてしまいました。

お客さんは若い人たちもいたようですが、自分の周りにいたのはどちらかというと中年~初老といった年代の方たちが多かったです。もしかしたら当時を知っている年齢層だったのかもしれません。

ミュージカルかな?と思っていたのですが、違いました。完全にライブです。本気のコピーバンドによるビートルズの再現ライブ、と考えていただければおおよそ間違いはありません。

途中MCも挟むのですが、喋り方や声まで真似ているのです。私のような世代にとっては、ドキュメンタリーや記録映像の中でしか見たことのないメンバーの会話が、目の前で繰り広げられている様は、感動的であると同時に何とも奇妙な感覚でした。現実感がないというか、夢の中にいるような気分というべきか。

本物を知らない私がこんなことを言うのはおかしな話かもしれませんが、あれはビートルズなのです。会場の雰囲気も相まって、ビートルズが目の前にいるかのような気分に浸ることができるのです。

お客さんたちは多少高齢とはいえ、実にノリノリで、立ち上がって歌ったり踊ったりしていました。後ろを振り返れば、先ほど案内してくれた係の方たちもノリノリで踊っているではありませんか。

それから一つ気になったのは、写真を撮っている方が結構いたことです。ライブ中に写真を撮るというのはご法度だと思っていたのですが、イギリスではOKなのでしょうか。もちろん、シャッター撮影はさすがにありませんでしたが、スマートフォンをかざして撮影している人の姿があちこちに。
係の方がそれを止めに行くということもないようなので、これはそういうものなのかと思い、私も写真を撮ってしまいました。


f:id:tokkii88:20140407212342j:plain
▲サージェントペパー中


ただ、後になって地球の歩き方をじっくり読んでみたところ、「写真撮影は無論マナー違反とされているが、案外守られていないことも多い」ということらしく、ただ黙認されているだけだったようです。つまり悪習に倣ってしまった形になります。

マナー違反の産物と分かっていながら写真をアップロードする理由は、Youtubeで「LET IT BE」と検索したところ、公演の様子を個人撮影した動画がたくさん出てきたからです。
それでも削除されていないので、そこまで含めて容認されているのなら、いっそ...と開き直ることにしました。もう撮ってしまったものは仕方ない。もちろん、二度と撮影はしません。
ここで恥をさらすことで、マナー違反をした過去との決別を図るのです。そんなさよならの一枚とお考えください。


さて、公演は基本的に時代に沿ってビートルズの曲をひたすら演奏し続けるというもので、ビートルズファンならば間違いなく満足できる内容だと思います。雰囲気を味わうとはこういうことかと思いました。


見どころ、というか面白かったのは「When I'm Sixty-Four」です。
曲調はゆったりしており、盛り上がる曲というわけでもないと思うのですが、客煽りとそれに合わせて皆で合唱していたのが印象的でした。
これは当時のファンが今ではそれくらいの年齢になっているであろうことを考慮したファンサービス?なのかしら。きっと当時熱狂した方たちからしたら、また違った感慨深さがあるのでしょう。


公演が終わるころには22時を回っていました。あちこち歩き回ったこともあり、程よく疲れていたためホテルについてすぐに寝付くことができました。この日も盛り沢山でした。