192日目(4月10日 木) イギリス旅行 その7 ~London滞在2~
ロンドン観光 ~Notting hill → Abbeyroad → RAF博物館~
写真のアップロード容量が尽きたので、写真は来月以降に貼り直します。
(7月1日追記:貼りました)
この日の最初の目的地はアビーロードでした。ここを訪れる目的なんて一つしかありません。ビートルズのアノ写真の場所を見てみたかったのです。
ただ、私が持っているアビーロードのアルバムは廉価版で、アノ写真ではなく黒い背景にユニオンジャックというさびしいものだったため、特に思い出深いわけでもなんでもないのですが、まぁでもせっかくロンドンに来たのなら見ておきたいじゃありませんか。
宿泊地がまたしてもハイドパーク北西端だったため、そこから最寄りの大型駅であるパディントン駅へ向かうのが最初の課題となりました。
が、すぐにそこへ行ってしまうのも面白くなかったのでおまけとしてノッティングヒルに寄っていくことにしました。ホテルからは地下鉄で一駅先がノッティングヒルゲートだったため、十分歩ける距離でした。英国へ行く前に、「ノッティングヒルの恋人」という映画を友人から勧められて見ていたので、そこで見た風景をチラッと見ていこうという算段です。
ところが、このノッティングヒルの街並みが想像以上にかわいらしく、あちこち見て回るのが面白くなってしまいチラ見どころではなく"観光"になってしまいました。もっと時間を取っておけばよかった。名残惜しい気持ちでパディントンへ向かいました。
▲ノッティングヒルの風景
パディントン駅もとんでもなく巨大な駅で、まるで空港のようです。ここに荷物を預け、アビーロードへ向かおうと思ったのですが、どの電車に乗るべきかよく分かりませんでした。
案内所で尋ねたところ、「ああ、ビートルズのアレね。」と一発で目的を理解していただくことができ、乗るべき地下鉄を教えていただくことができました。
写真メモによると、「Maida Vale」という駅だったらしいです。この駅から徒歩10分ほどで例の場所にたどり着けるのですが、私は勘違いしてアビーロードにたどり着いてから反対側へ向かってしまったために時間がかかりました。
▲例の場所
▲例のアングルを反対側から見た図
▲アビーロードスタジオ
反対側から見るとどうなっているのかというのは初めて写真を見たときから気になっていたので新鮮でした。
横断歩道が名所となっていて、かつ渡っている最中の写真が有名となると再現した写真を撮りたくなるのが人情というものらしく、ここでは昔から写真を撮ろうとした観光客と自動車の接触事故が絶えないそうです。
ここに来てみて分かりましたが、アビーロードスタジオ前は閑静ながらも、案外車通りが多いです。観光客が隙を見て渡ろうとし、かつ横断歩道の真ん中で写真を撮ろうとしているのですが、10秒や20秒でサッと作業を終えられるはずもなく、かなりの交通妨害力でした。
グループで観光に来たと思しき人々が、何度も粘って写真を撮り続けていたのですが、その都度交通は妨害されるし、また他の観光客の迷惑にもなるしで中々大変そうでした。名所とはいえ、これはひどい状況だなと思いましたが、私もグループで訪れていたら調子づいて写真を撮ろうとしていたかもしれませんので一概に批判もできません。
さて、アビーロードはやや郊外に位置していたのですが、ここからさらに郊外へ移動します。今度の目標はRAF博物館。
RAF=Royal Air Forceですので、要はいつも通りのミリタリー博物館です。
RAF博物館はロンドンからずっと北の方に位置しており、ややアクセスが悪いです。が、そのおかげか敷地はだだっ広く、収蔵品の数もトンデモないです。また、驚くべきことに入場無料!
▲RAF博物館、外観
▲駐車場中央にはスピットファイアとハリケーンが
展示ホールは数か所に分かれているのですが、いくつかは通路でつながっており、そのまま見学することができます。私はこのあたりの構造をよく理解していなかったために非常にもったいないことをしてしまいました。...あとで書きますね。
ホールに入るとまずは小ぢんまりしたホールに英国の歴代航空機が勢ぞろい。複葉機から現代機まで一同に会しています。
▲展示ホールの様子
▲Me262ともミュンヘンのドイツ博物館以来の再会
ここもさることながら、続いての爆撃機ホールではさらに驚かされました。その名の通り、巨大な爆撃機が展示されています。
入って右手にB24、少し進むとランカスター、さらに奥にはB17、そしてB25と、大戦期の爆撃機が勢ぞろい。とにかく圧倒されます。とんでもないですよ。
▲ランカスター
▲B-17
ついでに、メッサーシュミットやフォッケウルフ、スピットファイヤなどが添え物のように隙間に並べられています。こちらに来てからこういったものをあちこちで見て感覚が麻痺してきているのですが、貴重なものに囲まれ過ぎて感動が追い付かないといいましょうか、一周して無心になりました。
一通りあれこれ見て、写真を撮ってミュージアムショップも見てきたのですが、ここのショップもかなり大きかったです。
ボービントンもRAFも英国の博物館は観光コンテンツとして機能させる意欲に満ち溢れているように感じます。これに比べるとドイツはちょっと控えめですね。
展示の内容も印象が違います。英国のものはカラッとした明るいものなのですが、ドイツは極めて淡々としています。
例えば、展示パネル一つとっても、子供向けの解説がなされていたり、ポップな色調でかわいく図解されていたりするのが英国のミリタリー博物館です。もちろん、後ろめたい部分がない分、胸を張って展示できるのは当然と言えば当然なのですが、ここまで雰囲気が変わるものなのかと思いました。
お土産も、兵器がデザインされたTシャツやら何やらを販売し放題です。いいね!
ドイツではちょっとそれは厳しそうです。世界のミリタリー趣味者は喜んで購入していくことでしょうが、販売する方はモヤモヤしそう。
で、そんなこんなで爆撃機をじっくり見過ぎてほぼ開館時間を使い果たしてしまった上に、疲れもあって別のホールを見てくるのを忘れてしまったのです。別のホールとはすなわちバトル・オブ・ブリテンホールのことで、これは爆撃機とならんでメインコンテンツと呼ぶべき展示だったはずなのです。
爆撃機ホールにもドイツ機が併せて並んでいたため、プチ・バトル・オブ・ブリテンホールと化していたのですが、別館にはJu87、Ju88やハインケルが並んでいたというではありませんか。おお、これを見逃すとはなんと愚かな!ドイツに戻ってからパンフレットを見返して悶絶しました。時すでに遅しですが。
もう一度英国に行こう!それでついでにレ・ミゼラブルももう一回見てこよう!と思いましたが、また訪れる時間的余裕があるのかどうか...。
この日の夜も観劇できたらいいなと思っていたのですが、ロンドン市街に戻るころには既に19時頃で、大半の公演が始まっている時間だったため諦めました。
翌日に帰国を控えていたため、この日はヒースロー空港近くのホテルに宿泊しました。長いような短いようなロンドン観光でした。