Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

126日目(2月3日 月) ~ 132日目(2月9日 日) 風邪でダウン → 散髪 → 快調

風邪でダウン → 散髪 → 快調

日曜の夜にWuppertalに到着し、月曜からは授業だったのですが、どうも鼻水がひどく調子がすぐれませんでした。まぁそのうちよくなるだろうと思い放っておいたら徐々に悪化し、頭痛も加わって面倒なことになりました。
こちらに来てから一度体調を崩していましたが、今回の方が本格的でした。授業を休むほどではありませんでしたが、水曜日にピークを迎え、歩くのもだるいほどでした。が、「おぉ、これは風邪だ!」という感動が大きく、新鮮な気持ちでした。結局、今まで持ち歩いても一度も使ったことのなかった風邪薬を初使用し、半日寝ていたところだいぶ良くなりました。

ところで、日本を出る直前に切ってきた髪が最近かなり伸びてきており、やたら前髪が目に入ってうっとおしくなってきていました。そろそろ髪を切りに行きたいなぁと思っていたのですが、機会を逃し続けており、部屋にいるときは髪を輪ゴムで縛って過ごしていたくらいなのです。
せっかくの休日(木曜)なので、この機に髪を切りに行こう!と旅行中に決意していたので、調子もやや改善した隙に切りに行ってきました。
いつか来るであろう散髪の日に向けて、あちこちの床屋を下見していたのですが、一見さんでも入りやすく、かつ安価だと思われるお店をケルンの駅の中に見つけていました。少々ケルンまで向かうのが面倒ですが、かといって地元にある常連客のみというようなお店に行くのも別の意味で面倒な気がしたため、ケルンの方を取りました。

日本語でドイツの散髪情報を調べると、散々な結果になったというような内容のブログがあれこれ見受けられました。まぁ何とも不安を煽ってきます。しかし、冷静に考えれば、髪を切りに行って何事もなければわざわざブログの記事になどしないはずですから、つまり表面に現れている失敗談の裏にさらに多くの成功体験が隠れているに違いない!ということにして、あまり身構えずにとりあえず行ってみることにしました。何よりこのまま放置しても自分の髪の毛のせいでQOLが下がるという救いがたい事態にしかならないのです。
というわけで、以下散髪体験談。


お店に入ると、「髪を切るの?」と真っ先に聞かれました。な、何を言っているんだ?髪を切る以外に床屋の存在意義があるとでもいうのか?と驚いてしまいましたが、どうやらシャンプーだけしに来る方も一定数いるということらしいです。
席に座ると、「どれくらい短くします?」と尋ねられます。床屋の前の看板に「短・中・長」の三つからメニューを選べるということが書いてあったので、「短くしてください」とお願いしたところ、どれくらい短くするのかとか、どんな風な髪型にしたいのかというようなことを尋ねられました。そりゃそうですね。

髪型に関するこだわりは特になかったので、「とにかく短くしてくれれば何でもいいです」というようなことを伝えたところ、難しい顔をされ、何やら写真をアレコレ持ってきてくれました。ここから希望の髪型を選んでくれ、ということですね。画像は最強のグローバルコミュニケーションツールです。

いかにも短髪なおじさんの写真を指差すと、「OK、これくらいね!じゃあこちらへどうぞ」といってシャンプー席に案内されました。ここでも驚いてしまったのですが、髪を切る前にシャンプーをするんですね。霧吹きで水をかけたりするよりも合理的といえなくもないかな。
髪を切る際には変わったことは特になかったのですが、切り終わってからドライヤーをかけられるのは日本とは異なる点ではないでしょうか。先ほどシャンプーはしてもらっているので、ここではドライヤーだけなのですが、目的は髪を乾かすことというよりも、切った髪の毛を吹き飛ばすことにあるようです。これは、事前に調べた体験談にも書かれていたので覚悟はしていたのですが、実際にやられるとやはり驚いてしまいます。

というわけで、驚きっぱなしだった散髪ですが無事終了し、非常にサッパリしました。するとあら不思議。頭痛が改善されているではありませんか。何なんでしょう。髪の毛がワサワサし過ぎていて頭が痛かったのでしょうか。驚くほどに痛みが引きました。

依然鼻水は出続けていますが、これ以降頭の痛みはなくなりました。不思議なこともあるものです。散髪は日常生活の中でも「ファッション」に分類される行為だと認識していたのですが、これからは「体調管理」に分類し直します。おそらくあのまま放置していたらジョン・レノンくらいの長さに至った時点で死んでいたのでしょう。

冗談はさておき、旅行後で疲れていたことと、本調子でなかったこともあって土日は寝ていたような気がします。旅行で充実した日を過ごすと、その日数分くらい家に籠らないと日常生活に復帰できないので困ります。