Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

79日目(12月18日 水) テスト前日

テスト前日

さて、いよいよ明日がテストです。
最初にお話ししたかと思いますが、私が今期受講しているのはドイツ語コースのみです。と言っても、ドイツ語コースだけで週四日2コマずつ(月曜のみ3コマ)の授業ですので、多過ぎるとまではいかずとも少な過ぎるということもない、程よい感じなのです。
そういったわけですので、テストやレポートといった年の締めの課題もドイツ語コースしかあります。要は最近話題に出しているテストだけです。

私は、中学高校時代はテスト勉強...というか勉強が大嫌いでして(まぁ好きな人の方が珍しい気もしますが)、テスト勉強の類は徹底的にサボってきました。高校三年時、夏休み前の数学のテストで無慈悲な0点を記録したことは未だに我が人生の誇りであります。

受験期も周りの勢いに引きずられて勉強したようなもので、主体的に勉強に取り組んだことは未だかつてありませんでした。

ところが、大学に入ってから評価基準がテストだけでなくレポート、プレゼンテーションといった具合に多様化し、そのおかげもあって割と良い成績をキープすることができました。レポートや発表準備は楽しみつつこなすことができたのです。
「あれ?自分は勉強が好きなのかもしれないぞ、それに案外勤勉な性格だったのかもしれない!」
などとおこがましい自己認識をしつつあったのですが、それでもやはりテスト勉強は苦手で、最終試験がテスト形式の講義は幾つか落としています。

そして今、ドイツにやってきてテストを前にして思うことと言えば、「あぁ、やっぱり自分は怠惰な性格をしていたんだなぁ」ということです。
テストを翌日に控えても焦りを感じることもなく、割とのんびりした気持ちで過ごすことができています。もっとも、こちらに来てから取り乱したり、精神的に大きな動揺を経験したことがあるわけではないので、何もテストに限った話ではないのかもしれませんが、妙に落ち着いてしまっています。

それでもさすがに日中は図書館で復習作業に取り組んでこそいましたが、まだ一通り確認できたわけではありません。そうであるにも関わらず、部屋に帰ってからはのんびりご飯を作り、今はこうして音楽を聴きながらブログを書いています。

目前の脅威に対しての警戒心がなさすぎるというのは生き物としてダメな気がするのですが、あるいはテストに対する受け止め方が未熟で、自分の中で脅威度を低く見積もってしまっているのかもしれません。この態度はいかがなものなのでしょうか。

さて、私がテスト勉強に真面目に取り組んでいないということを可能な限り婉曲的に表現してみたのですが、いかがでしょうか。
大学で受講した心理学の授業で、婉曲的な話し方をすればするほど情報の受け手が興味を失うということを聞きました。端的かつ直接的に表現すると相手に驚きや動揺を与えてしまうようなことであっても、遠回しに遠回しに話していけば「へー」で済まされる話になり下がるというのです。

授業の中で紹介されたのは、バルコニーから降ってきたブタが頭にぶつかって死んだ父親を持つ息子が、いかに父の死因を皆に笑われることなく伝えるか、と苦心している話だったような気がします。

今回の例では、「私、テストに対して真面目に取り組んでいないんです!」と言ってしまったら「留学までしておきながら、何と不逞な輩か!交換留学生としての責任を再認識したまえ!」と皆様のお怒りを買ってしまう恐れがあったところを、こうして延々とした文章で表現することによって「へー、頑張ってね」という反応にすり替える意図があったわけです。

というわけで、私の不真面目っぷりが存分に伝わりましたでしょうか。
はい、わかっております。もうちょっと勉強してから寝ます。

それでは。