Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

32~34日目(11月1日~3日) まとめ

①11月1日(金)

この日は祝日と聞いていたので部屋で作業していたら終わりました。
今まで手をつけていなかった所を掃除してみたところ小さい虫があらわれたため、これを駆逐していました。だんご虫を平らにして頭とおしりから触覚を生やしたような虫なのですが、日本でも部屋の掃除を怠っていると時々現れたことがありました。埃っぽいところでよく見かけたので、勝手に“ホコリムシ”と呼称していましたが本当の名前は知りません。
こちらにきてからこの虫とよく遭遇します。特にユニットバスでのエンカウント率が高いため、埃っぽいところよりも湿気が好きなのかもしれません。
おそらくこの虫が実害を及ぼすことはないでしょうが、見た目が不快なので見つけるたびにやっつけています。といっても虫の類はどれも苦手なので見た目がどんなものであろうと敵視していたとは思いますが。

北海道ではゴキブリが出ないという話を耳にしたことがあります。ドイツなら北海道よりも寒そうだし虫とは無縁な生活を送ることができるのでは?と期待していましたが、意外な伏兵です。ちなみに、スーパーにてゴキブリの絵が描かれた殺虫剤を見かけたことがあるのでゴキブリとも今後出会う可能性があるかもしれません。おそろしや...

②11月2日(土)

土曜日は休日ですがお店は閉まっていないため、外出することにしました。
今日の目的は携帯電話のSIMカードです。こちらに来てからすぐ購入したのですが、一カ月分の支払いしかしていなかったため有効期限が切れてしまったのです。再度支払いをすることでSIMカードを買い直すことなく継続利用できるようですが、せっかくなのでドイツでよくつかわれている「O2」のSIMカードに替えることにしました。ちなみにI-padはこちらのものを利用しています。
さっそくお店に行ってSIMカードを購入したい旨を伝えたのですが、相変わらずドイツ語が下手くそ過ぎたようで店員さんの方から英語にシフトしてきました。嬉しいような悔しいような対応です。
とはいえ、無理矢理下手なドイツ語で話していても相手が難しい顔をする一方だったのでまたまた英語に甘えて手続きをしてしまいました。
通話機能を付ける場合、銀行口座を持っていないと(現金で支払うとなると)利用出来る容量に制限がかかるらしく、I-padのSIMカードを購入した際よりも説明がややこしかったですが何とか購入できました。
が、それ以降未だにネットワークに繋がらない状態ですのでもう一度足を運ぶ必要がありそうです。

そのあと、辺りをウロウロしていたところいくつか出店を発見しました。ソーセージやらワッフルやら色々あります。ハロウィンの名残でしょうか。いつもポテトやらDönerやら塩辛いものばかり購入していたので、チュロスのお店に寄ってみました。
お金を払ってからその場で揚げてくれて、できたてを渡してくれました。スゴイ!

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チンアナゴを思わせるフォルムのチュロス

③11月3日(日)

日曜日は国際交流課主催の小旅行がありました。
目的地は「Aachen(アーヘン)」という町です。ここにはドイツ・オランダ・ベルギーの三か国の国境が接しているDreiländerseckという場所があります。ヨーロッパの国境がどのようなものなのか興味があったため参加してみることにしたのです。
かつて一度だけ国境らしい国境を経験したことがあります。シンガポールからマレーシアへ渡る際に国境を渡ったことが一度だけありましたが、この時は空港のような入国審査があり、銃を持った警備員がウロウロしていて緊張感がありました。
それ以外には飛行機の中で知らぬ間に超えていて、空港で手続きをした経験しかありませんでした。

さあ、今回はいかなるものなのか!

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▲ドイツ-オランダ間国境 手前がドイツ、奥がオランダ

ご覧ください。この公園の入り口のようなものがドイツ-オランダ間国境です。なんという...
EUは一つの国のようなものだとは聞いていましたがこれほどとは。

そしてこちらがDreiländerseck。

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▲この石が中心点(B:ベルギー / D:ドイツ / NL:オランダ をそれぞれ示しています)
後ろに三か国の国旗が刺さっていたりしましたが、いい写真がなかったので石だけで。

完全に観光地でした。ぴょんぴょんジャンプして三か国を行き来できます。平和の極みです。
ちなみに、地面に引いてある線が文字通り国境線です。

ここに辿り着いたあとは自由時間がありました。僕は、Jくんの趣味である「Geocaching(ジオ・キャッシング)」というゲームに一緒に取り組んでいました。このゲームは、GPSを利用したリアル宝探しのようなものです。今回はせっかく国境線まで来たからベルギーにあるポイントへ向う予定だとのことでしたので、連れて行ってもらいました。
山を下り、町を抜け、なかなかハードな行程でしたが、街並みはきれいで、かつ自然にあふれていていい感じのところでした。

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▲ベルギーの風景

肝心のGeocashingは、田舎道の木の上に隠されていました。タッパーの中にノートが入っており、これに自分の名前と到着日時を書き込みます(写真は撮り忘れました)。そして、そのノートの中に貼られているQRコードめいたものを撮影してweb上でチェックインするそうです。このノートが色々なところに隠されており、それをGPSとヒントから探すわけです。宝探しのワクワク感を存分に味わうことができます。

帰りは時間が少なく、急いで戻ったため疲れ果てました。帰りの電車で寝ましたが、それでもへとへとでした。

そういえば、海外では電車の中で寝るような無防備な行為はナンセンスであるという話を聞いたことがありますが、そういうわけでもなさそうです。割とあちこちに寝ている人がいました。ただ、何人かの集団で行動しているからリラックスしているという可能性もあるので何ともいえません。