Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

29日目(10月29日 火) クラス決定 A2

クラス決定 A2

今朝は0700時過ぎに起床、0815には何とか間に合いました。
今日も昨日同様、全員が部屋からあふれかえった状態からのスタートでした。その部屋でクラス分けを発表し、そのまま移動するような流れです。
自分は昨日お話ししたようにダメダメな結果でしたのでA1で名前を呼ばれるのを待っていたのですが、タイトルに記載したようにA2に割り振られました。一体どのような観点でクラス分けされているのでしょう...?
ちなみに、A2には自分を含めて日本人は4人でした。第二外国語として一通り学んだレベルがA2なのかもしれません。それにしても穴埋めテストだけで如何にしてレベルを図るのかは謎ですが。

昨日はテスト後即解散でしたが、今日はそのまま第一回目の授業がありました。そこで今後のスケジュールの確認もさせていただきました。自分への備忘録の意味も込めて記載しておきます。

今期のスケジュール
今年の最終授業 2013/12/12
来年の初回授業 2014/01/06
来年の最終授業 2014/03/28

僕は一年間滞在する予定ですので、これで完全に終了というわけではありませんが、一期のみの滞在の方は3月末でお別れとなります。

曜日 コマ数 時間
月曜[Montag] 3 ①0815-0945 ②1015-1145 ③1200-1330
火曜[Dienstag] 2 ①0815-0945 ②1015-1145
水曜[Mittwoch] 2 ①0815-0945 ②1015-1145
木曜[Donnerstag] 2 ①0815-0945 ②1015-1145

金曜は授業はないそうですので、毎週三連休ということになります。これは「せっかく外国からきたんだからあちこち行ってみてね!」という配慮であると僕は受け取りました。うろうろしたいと思います。

授業の内容ですが、説明含めてすべてドイツ語であるという点を除けば日本で行われているようなものと大差ありませんでした。テキストをコピーしたワークシートが配布され、短文を読み問題に答えるというような流れです。

日本と明確に異なる点としては、生徒の積極性がオーバーフロー気味ということぐらいでしょうか。
短文を読む際に、日本の授業と同様に「では〇〇君、ここから読んでみて」というように指名されるのですが、この際に教師の指名を待つのではなく自分から手を挙げている人がたくさんいました。
最前列に座っていたので最初は気付かなかったのですが、隣の人が手を挙げている姿を見てようやく事態を飲み込むことができました。

「今の部分、分かりましたか?」と投げかけられれば、今度は手を挙げることもなくあちこちからフランクに質問が飛んできたりします。友人に何らかの話題を振るかのような気さくなテンションで質問するのです。教師が場を掌握しているというよりは、学生も含めて一つの場が形成されているといった雰囲気でした。

上記のようなスタイルであることは事前に聞いていましたし、また授業開始前に留学生同士で交流する機会が豊富にあったこともあって今さら驚きはしませんでしたが、馴染むには時間がかかりそうです。

当初留学経験者から授業風景に関するお話を伺った際は小学校の授業をイメージしていました。僕のイメージでは、生徒が積極性にあふれているといえば小学校です。ただ、そのイメージはあまり適切でないような気がしました。


小学生といえど、日本では「はい!はい!」と手を挙げるだけで、指されなければそれで黙ります。ところが、こちらはその場で質問です。しかも他人の話に割って入ったりすることなく、皆がそれとなくタイミングを見つけて質問するため雰囲気も平和です。
これはもはやコミュニケーション力云々ではないような気がしてきました。日本人は遠慮がちだからこういうコミュニケーションが苦手だとか、そういうことではなくて、もはやまったくの別次元に生きている種族なのでは?と思いました。

留学先の文化に馴染むことは一つの異文化体験として大いに勉強になることと思います。しかし、無理をしてこちらの文化に同化しようとするのは一概に良い事であるともいえない気がします。どういう態度で海外生活をしたらよいのか、悩ましいところです。


ともかく、そんなわけで皆好き勝手に発言・質問するので会話のテンポがかなり速く、少しでも「今のどういう意味だっけ?」などと気をとられていると、もう別の話題になっていたりします。生徒の質問の嵐を手際よくさばく教師のスキルにも衝撃を受けました。

問題や文章そのものの難易度は、難し過ぎず簡単過ぎずといったところですが、ペースの関係でぐっと難しく感じました。

休憩時間は前述の通り①コマと②コマの間は30分もありますので、こちらに来てから知り合った日本の学生さんとコーヒーを飲みに行ったりなどしていました。
なんだかんだで留学生同士の交流イベントの際は日本人で固まってしまうようなことはありませんでした。しかし、結果として日本からどんな学生が来ているのかよく分からないという現状があります。最近少しずつ把握できてきました。

後半戦も同じような感じでした。
僕は、質問を試みる際に「今の部分のどこが分かっていないのか」といったことを考えはじめ、少し調べてから質問してみようなどとあれこれ考えているうちに疑問自体がどこかへ行ってしまうことが多いです。
きっと頭の中では咄嗟に数多くの疑問が生まれているのでしょうが、それが意識の上に現れる前にうやむやに消化してしまうシステムが自分の中で出来上がってしまっているのではないかと思います。
咄嗟の疑問を相手にぶつけて、その結果を自分の中に還元するというのは一種のスキルだと思います。質問力です。僕は質問力が著しく低い上に、これに関しては修行を積んだこともなければ意識的に訓練しようと考えたこともなかったので、今さらどうこうなるものでないような気がしますが、もしかすると周囲の質問力に感化されて何か化学変化が起こるかもしれません。

それから初宿題もでました。これも日本と同様で特別変わっているということもありませんでした。「これ読んできてね」とプリントが渡され、それに対応した問題がちょこっとおまけされた程度です。

とはいえ、いよいよ始まったなぁという実感が湧きました。そういった意味では、今日からようやく留学生です。