Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

24日目(10月24日 木) Die Wehrtechnische Studiensammlung im BWB

今日は朝からお出かけでした。

早起きできたこととお腹が空いていたことから朝からスパゲッティを茹でていました。先日インスタントソースを発見したこともあって、早速これを試してみたところ、今までのケチャップだけのお粗末なスパゲッティから急激な進化を遂げました。

感動的な朝食を取ることはできましたが、のんびりし過ぎて電車を一本送らせるはめになりました。こんなこともあろうかと前後2、3便は調べてあったので慌てることはありませんでしたがちょっとむなしいですね。

今日の行き先は「Koblenz(コブレンツ)」です。え?先日行ったのに何で?と思われるかもしれません。先日は帰り道としてついでに見た程度でじっくり観光できなかったため、もう一度来てみたいと思っていたのです。さらに、今回は特別な目的地がありました。

それが今日の表題「Die Wehrtechnische Studiensammlung im BWB」です。

Dieは冠詞なので置いておいて

Wehr:身を守る、防衛

Technische:技術

Studien:学習、研究

Sammlung:収集、コレクション

BWB:Bundesamt für Wehrtechnik und Beschaffung(連邦官庁防衛技術および装備調達部門の略称らしいです。)

ということなので、繋げると

「ドイツ連邦装備調達局管轄防衛技術研究収集館」

といったところでしょうか。

 

研究所ではなく展示品がならぶ博物館なので学習収集館とした方がしっくりくるかもしれません。では誰が学習するのかというと、一般のお客さんももちろん含まれるのですが、ドイツ連邦軍の軍属の方々も学習の対象者になっているようです。

見学している際に迷彩服の一団が入ってきて、ガイドツアーのようなものをしておりました。事前に、かつてここを訪れた日本の皆様がweb上に残してくださった情報を調べていた際にそのような記述があったので、何となく身構えてはいましたがこんなに本格的に見学に来ているとは思いませんでした。ガイドツアーの後ろから遠巻きについて行ってみようかとも思いましたが、やめました。

 

中はかなり広いのですが、展示品が多過ぎて狭く感じられました。所狭しという言葉はまさにこういう状況を指すのだと思います。巨大な格納庫のような中に戦車から野砲から航空機まで様々な兵器が並んでおり、とてもすべては見きれません。写真を撮りながらではありましたが、このガレージだけでも、真面目に見学したら一時間は余裕で過ごせます。

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ただ、博物館はこの巨大なガレージの他に建物があり、その中にも数えきれない程の展示品が並んでいます。事前情報では4階建てということでしたが、全部で5階までありました。いや、確かにドイツ語では4階までということになるのですが、ちょっとややこしいですね。

建物の中には火砲の類に加えて銃火器が壁一面に並べられています。ミリタリー系のものに興味があってここにやってきたわけですが、あまりにも展示品が多過ぎて楽しさを通り越して疲れてしまいました。

一回の訪問ですべて見ようとすることに無理があるのかもしれません。あるいは本当に丸一日かけて見学するべきだったかもしれません。

他にも写真やら何やら色々紹介したいところですが、このページでは紹介しきれないので別途特集ページを作ってみようと思います。いつになるか分かりませんが。

 

とにかく、全てをじっくり見るのは不可能でしたので一通りさっと見て終わりという形になりました。それでも帰りの電車ギリギリになってしまい、危なかったです。

寮に帰りつくと既に時刻は1930でした。今日は木曜日ですから、例のAPEROが2000時から控えていました。このイベントだけは逃したくなかったので慌てて片付けをして参加しました。

少し遅れて到着したので、すでにUni Kneipにはインド人たちを始めとしていつものメンバーが揃っていました。

ここではアルコール類も提供しているので、Alster Wasserを注文しました。多分ビアカクテルの類だと思います。日本でも飲んだことがあったのですが、甘いビールといった感じのものです。

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▲Alster Wasser

今日は先週と比べて人数が多い気がしました。アジア系の人たちが増えた気がします。スロヴァキアの友人が「今日は中国人がいっぱいいるみたいだね」と教えてくれたのですが、僕は何人かなんてぱっと見て全く分からなかったので驚きました。

「なんで中国人ってわかるの?」と尋ねると「僕が思うに、中国人は日本人より少し背が低くて、顔が丸いと思うんだよね。あくまで傾向のようなものだけど。」と言っていました。そんな見分け方があるとは...まぁ彼独自の見解ですから一般化できるかどうかは怪しいですが、欧州人から見るとアジア人もそういう風に違って見えるものなのかと思いました。

そんな話をしていたら、アジア人の一人が日本語で話しかけてきました。あれ?結局日本人だったのかな?と思ったら、日本語を勉強している中国人でした。かなりスムーズな日本語で話しかけてきたので驚きました。

彼は二年前まで日本で学んでいたそうなのですが、福島の原発の件が明らかになってから両親に「帰ってこい!」と言われ、その後も再渡航を許されることなく日本での勉強を断念せざるを得なくなったそうです。こういうところにも影響があるんですね。なんだか複雑な気持ちです。

そんなわけで、彼はこちらで日本人に出会える機会がないか探していたようで、国際交流イベントに参加してみたということらしいです。Uni Kneipでは色々な繋がりができます。これが公共圏とか社交場とかそういうものなのでしょうか。

今日は一日出掛けていたこともあってビールを飲んだらすぐに眠くなったので早めに帰って寝ることにしました。