Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

22日目(10月22日 火) 指導教員

案の定、起きたら下痢は治っていました。これで一安心!

 

さて、今日の話題ですが指導教員に関することから...。

留学生には一人一人指導教員が割り当てられています。国際交流課の先生曰く「日本のプロフェッショナル」の教授が、日本人学生である僕に割り当てられました。先日アポを取っていたので、午前中に会いに行ってみました。

 

優しげなおじさまといった感じの方で安心しました。ドイツ語で挨拶をしたはいいものの、その後の会話は自信がなかったので、「まだドイツ語は下手くそです」と伝えたところ、「英語も喋れるから安心したまえ」と仰ってくださいました。

彼は既に長い間日本の各大学との交換留学プログラムに携わってきたとのことで、オフィスの壁には日本からのお土産やら日本の学生との写真やらがたくさん飾ってありました。自分が在学している大学にも訪れたことがあるらしく、日本の国際交流課メンバーとも面識があると仰っていました。

今後の履修関連で受講してみたい授業があれば担当教員への連絡の仲介をしてくれるとのことでしたので、来期は特にお世話になりそうです。今期はとりあえず語学の授業に専念する予定ですので、まだ何とも言えません。

他にも、日本に興味がある学生たちと交流があるらしく、彼らとチームのようなものを組んで留学生のサポートをしてくれるようです。

至れり尽くせりですね。ご挨拶をして日本からのお土産を渡して帰って来ました。

お土産は明治神宮に行った際に購入した「SAMURAI - BOOKMARK」という奥ゆかしいデザインの栞やら花火模様の手拭やらといったものを詰め合わせてお渡ししたのですが、どんなものが外国人からは好まれるのでしょうか。

 

帰りは少し大学を見学してから帰って来たのですが、かなり敷地が広いです。迷子になりかけてしまいました。日本で自分が通っている大学はキャンパスが小ぢんまりしているため、カルチャーショックが大きいです。

 

家に帰ってからは相変わらず書類整理などをしていました。他の日本人学生から聞いて知ったのですが、在学証明書のようなものを専用webサイトから印刷できるとのことでした。今後授業を履修する際にもその書類が必要となるようです。

先日、ポストに学生証のようなカードが送られてきていたので、てっきりこれが証明書になるのかと思っていましたが勘違いだったようです。他にもSemester Ticketというものもあり、これはこの前お話した電車に無料で乗る為の証明書になります。何やら証明書の類が色々あってややこしいです。

ただ書類が多いだけならいいのですが、証明書の類となると常に身につけておかなければならないような気がしてしまうので困ります。今までに印刷した証明書類はすべて折り畳んで財布にしまっていたのですが、またそこに書類を追加することになってしまいました。

 

ドイツ滞在中は貴重品を3カ所に分散所持することにしています。財布は普段使い用とバックアップの二つに分け、またそれとは別に貴重品入れを持っています。お金だけでなく、身分証明書(パスポートなど)の類もそれぞれコピーを取って同様に3カ所に分けています。仮に1つ2つスラれたり強奪されたりしても生き残れる寸法です。

ただ、所持している以上は隠す場所は限られます。文字通り身ぐるみ剥がされて裸にされてしまえばバックアップも何もないのですが、そこまでの状況になったら証明書や金品と同時に命も失っているでしょうから、かえって書類の心配はいらないというわけです。

冗談はさておき、そんなわけですので「証明書類を印刷する」と一口に言っても色々自分ルールに基づいた作業があって面倒なのです。手を抜くわけにもいかないのでどうにもならないのですが、証明書類は一つにまとまっていてほしいところです。それこそカードのような形であれば理想的なのですが。

 

その後は特に変わったこともなく、自炊をして1日終了です。生まれて初めての一人暮らしも半月もすればある程度ルーチン化してきます。人間の適応力というものは恐ろしいですね。こうしてすべての物事がルーチン化されていった暁には大抵の物事に動じない人間ができあがるのかもしれませんが、それはもしかすると完全に無感動な廃人でもあるのかもしれません。何もかもが作業と化してしまい、驚きや新鮮さが人生から失われてしまうわけです。そんな感じのことをムッシュかまやつが歌っていた気がします。ゴロワーズを吸ったことがあるかい?というやつですね。

 

様々な物事に挑戦して経験を積むのもいいですが、「やってみたいけどやったことがないこと」あるいは「行ってみたいけど行ったことがない場所」があるというのも人生の希望になるのではないかと思えてきました。1年の留学程度でそんな廃人になるとは全く思いませんが、留学期間中も「やってみたいこと」「行ってみたい場所」を大事にしていきたいと思います。色々活動していく上でそういう物事は増えていくように思います。

 

何にせよもっと主体的に行動しないといけないんでしょうね。作業と思った瞬間に何もかもが雑務に感じられてしまいます。

というわけで、今日も新しい食材を見つけてお料理にチャレンジしてみました。留学日記なのにほとんどただの一人暮らし日記と化しつつありますが、どちらも自分にとっては新鮮なことなので記録しておきます。

f:id:tokkii88:20131022192625j:plain

昨日のものに魚のフライと卵が加わりました。あと隠れていますがマスタードも買ってきて、Bratwurstをよりドイツ料理チックにしました。

今までソーセージを焼いたりする際の油を発見できなかったのでマーガリンで代用していたのですが、今日になってオリーブオイルが売られていることを見つけたので購入しました。サラダ油のボトルしか思い描いていなかったため発見が遅れました。

それから今まで卵を買っていなかったことに気が付きました。外食だと気にしませんが、色々栄養バランスを考えながら自炊をするのは難しいですね。調理をするのも大変ですが、何を作るか決めてしまえばそれはどうにでもなるような気がしてきました。

自宅にいる間も母親がご飯を作ってくれていることをありがたいとは思っていましたが、こうして自分で色々試してみるとそのありがたさがより身に染みます。こんなに面倒で大変なことを毎日してくれていたんですね...。

洗い物は食後すぐに片付けるようにしているので、今のところ流し場に溜まったしまったりはしていません。一人暮らしをすると部屋が散らかり、洗い物が溜まるものとずっと思っていました。誰かの部屋を見てそう思ったわけではなく、漫画などの描かれ方から勝手に想像していただけなのですが、なぜか自分の中の一人暮らしのイメージとして強烈にインプットされています。

とりあえず今のところはそんな状況には至っていませんが、授業が本格的に始まって忙しくなるともしかしたら...とも思いますが、今のうちに片付けを習慣化してしまってそのような事態を避けられるようにしたいところです。

 

今日の買い物で、料理のための食材も一通り揃いました。というか、食材の買い物もルーチン化し始め退屈になってきました。まだ授業開始には余裕がありますし、明日以降は観光のための外出を再開しようかと思います。