Wuppertal 留学日記

2013年10月から1年間、交換留学でドイツへ行く機会に恵まれました。体験談などを書き残していきたいと思います。

7日目(10月7日) ボン

更新が遅れてしまいました。まとめると見栄えが悪いので、一日分ずつ更新します。

10月7日から10日の夕方まで、大学の先生を通じてできた知り合いのMさんにお会いしてあちこち連れて行ってもらっていました。Mさんとは、半年ほど前に大学のイベントを通じて知り合いました。ドイツ渡航前にメールにて連絡したところ、ドイツを案内してくれるとのことだったためお言葉に甘えることにしました。

Mさんは現在ドイツの小さな村に住んでいるのですが、かつてはハワイに住んでいたこともあり英語も母国語として話すことができます。そんなわけで、何とかコミュニケーションを取る事ができる相手なのです。

Mさんとはボンで待ち合わせることにしていました。村まで電車で行くことは不可能なので、わざわざ車で迎えに来てくれるというのです。ついでに、Mさんの息子さんがボンに住んでいるということで、一緒に会いに行くことになっていました。

こちらに来てからSIMカードも購入していたので、携帯の番号を事前に伝えておけば簡単に連絡がとれるだろうと思っていたのですが、Wuppertalを出た辺りで携帯もIpadも電波を受信できなくなり使用不能となりました。

「ボン駅で12時30分に会おう!」という程度のことしか事前に伝えておらず、詳細な待ち合わせ場所を決めていなかったため焦りました。

結局公衆電話を使って何とか連絡を取る事ができたのですが、次回からは詳細な待ち合わせ場所を決めておくことにします。

 

合流した後は、息子さんのところへ連れて行ってもらいました。息子さんは日本語の授業を大学で受けているそうで、日本語でこういう時はなんて言ったらいいの?というようなことを色々尋ねられました。母国語について説明するというのは案外難しいものです。「たら」と「れば」の使い分けなんて意識してしたことはありません。

 

事前に「ドイツ料理を食べてみたい!」という希望を伝えておいたので、お昼ごはんは早速ドイツ料理を試しに行こう!という流れになりました。

ところが、到着した先はケバブが回っているようなトルコ料理屋です。Dönerというピザを丸めたようなものを注文し、それを持ち帰って部屋で食べることに。ドイツ料理でケバブ?と思って話を聞いてみると以下のようなことを教えてくれました。

ある時期にトルコからドイツに多くの移民が流れ込み、トルコ料理店が増えたことがあったそうです。ところが、トルコ料理はドイツ人には馴染みがなかったからか、それほど繁盛しないので、トルコ人たちはドイツ人がどういうものを好むのか観察しました。彼らは、サンドイッチやソーセージのような軽食を歩きながら食べるようなスタイルがドイツ流であることを発見します。それにならって、もともとピザのような形をしていた料理を丸めたものが"Döner"なのだそうです。Wikiを見ると世界中で有名な料理として紹介されているのでドイツに限った話ではないのかもしれませんけれども。

 

要するに、ジャーマナイズされたトルコ料理ということでしょう。ソーセージやシュニッツェルやザウアークラウトを期待して「ドイツ料理を食べてみたい!」と言っておいたのですが、おかげで面白い発見が出来ました。

昼食後は時間があったので、古城見学にくわえ”HARIBO”の本店に行ってきました。HARIBOというのはドイツで有名なお菓子メーカーで、特に熊の形のグミは日本でも購入できるので知っている方も多いのではないかと思います。

この辺りのことは写真に説明を任せます。

 

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▲Drachenfels(龍岩)城 森の中を歩いて少し山を登った先にそびえ立っています

 

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▲HARIBO本店にて購入。

本店にはHARIBO製品を自由に袋詰めできるコーナーがありました。

HARIBOはクマのグミ以外にも色々訳の分からないお菓子を作っているのだという事が分かりました。

 

 

観光に連れて行ってもらっている道中では、Mさんがドイツ語を教えてくれたため、一時の無駄な時間もなく一日を過ごすことができました。

その日は息子さんの家に泊めてもらう事ができました。

晩御飯は、パンを薄く切ったものの上にハムやらチーズやらを載せたものでした。昼食のDönerといいこのような晩御飯といい、ドイツ料理は割と軽いものが多い気がします。

これもMさんに聞いてみたのですが、ドイツの食習慣では、朝夜が軽食で昼はずっしり食べるということだそうです。日本の感覚だと昼を割としっかり食べた上で晩御飯が本番という感じですが、これもまたドイツでは異なるのですね。日本に例えるならば、一人暮らしの学生の食生活がドイツのスタンダードという感じです。朝夜は自炊が面倒なので抜くか軽食、そして昼は学食で食べる...みたいな。

ドイツ人はガッシリした体型の方が多いので、てっきり食事もガッツリ食べているのかと思っていたので驚きです。なんという燃費の良さ!!見習いたいものです。

 

その後は息子さんお気に入りのyoutube動画を一緒に見たりしていました。彼は猫の動画が大好きなようで、曰く「チャーミングなネコ動画を見るためにインターネットは存在する」だとか。MARUという段ボールに飛び込む猫の動画が好きだそうです。かわいいですね。

そういえば、息子さんが「これ知ってる?」といって見せてくれたものが面白かったので紹介しておきます。

 

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この方は、日本のお笑いコンビ「ザブングル」の加藤さんです。

「悔しいです!」のフレーズで一世を風靡したことで、日本ではかなり有名だと思います。テレビにも頻繁に出ていました。

そんな加藤さんですが、海外では「悔しいです!」ではなく「Impossibru!」というフレーズで有名なようです。海外では、というか”海外のインターネットユーザーの間では”というべきですね。後で調べたところによると、ネット上で出回っているネタ(ネットミーム、netmeme)の一つらしいです。あり得ないようなことをしている動画などに対して使われるとか。

Impossibruはジャパニーズイングリッシュ的発音を揶揄したものだと思いますが、なぜ「悔しいです!」がimpossibruになったのでしょうか。よく分かりませんが、impossibru guyといえば今ではザブングルの加藤さんを指すようです。

そんな「顔芸はインターナショナル!」というお話でした。